国が平成20年に授業などで使う目的で配布した、北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=が主人公のドキュメンタリーアニメ「めぐみ」のDVDが、横浜市の市立学校で活用されていない実態が28日、分かった。同日の市議会で斉藤達也市議(自民)が質問し、市教育委員会が明らかにした。 市教委によると、平成22年度にDVDを授業などで使用した市立学校は513校のうち95校、21年度は79校と2割を下回る水準だった。斉藤市議は「大変なショックを受けた。拉致問題を子供たちにしっかり伝えていく必要がある」と話している。 市教委は「拉致問題への理解を深めるため、今後、活用を推進していく」としている。