設置された冬期閉鎖のバリケード。注意看板を横目に通過する登山者の列=2日正午すぎ、富士山富士宮口6合目 世界遺産富士山の頂上に通じる静岡、山梨県内の4登山道で2日、冬期閉鎖が始まり、夏山シーズンが終了した。ただ、頂上を目指す登山者は後を絶たず、冬期閉鎖は名ばかりの状態。安全確保が難しくなるとして、県や県警は夏山以外の登山自粛をあらためて呼び掛けている。 静岡県は同日正午、富士宮口が6合目から、御殿場口が新5合目から、須走口が5合目から、それぞれ頂上までの区間を冬期閉鎖した。工事業者がバリケードと通行禁止を告げる看板を設置した。閉鎖区間にある山小屋の一部は当面、相次ぐ登山者を受け入れるため営業を続ける。 富士宮市によると、県内で最も登山者が多い富士宮口の冬期閉鎖区間では新7合目、7合目、9合目、9合5勺の各山小屋が7日まで営業している。県は「山小屋の営業を考慮」し、登山道のバリケードの一