原発事故で広がった放射性物質を取り除く除染の費用などを確保するため、千葉県柏市と我孫子市は、合同で開催してきた夏の花火大会の中止を決めました。 千葉県の柏市と我孫子市は年間の被ばく線量が1ミリシーベルト以上の地域があることから、国の「汚染状況重点調査地域」に指定されるなど、広い範囲で除染を進めるなどしています。 2つの市は、昭和62年の夏から合同で「手賀沼花火大会」を開催してきましたが、除染など放射性物質の対策にかかる費用を少しでも確保するためことしの花火大会の中止を決めました。 このうち柏市は今年度の放射性物質の対策におよそ16億7000万円の予算を計上していますが、花火大会の中止で1260万円の支出を抑えられるということです。 「手賀沼花火大会」は去年も震災の影響で中止されましたが、おととしは40万人余りが来場し、地元の夏の風物詩として親しまれてきました。 柏市は「花火を楽しみにしてい