「IMF」Vs「欧州」 高まる緊張、債務危機再燃の恐れも ハンガリー「事務所閉鎖」、ポルトガル「閣僚辞任」 産経新聞 7月17日(水)7時55分配信 【ワシントン=柿内公輔】国際通貨基金(IMF)と支援を受ける欧州諸国の間に緊張が高まっている。IMFは15日、ハンガリー事務所の閉鎖方針を決めたが、背景にはIMFとの関係悪化も指摘される。政治的混乱が続くポルトガルとの間でも関係は悪化。IMFとの対立が激化すれば、欧州債務危機の再燃にもつながりかねない。 ロイター通信などによると、ハンガリー中央銀行のマトルチ総裁がIMFのラガルド専務理事に書簡を送り、同国が2008年にIMFから受けた融資の返済のめどがついたため、「もはやIMFの駐在は必要ない」と説明したという。 だが、こうした説明を額面通りに受け取る向きは少ない。ハンガリーは中央銀行の独立性を制限し政府の影響力を強める法律を昨年施行。反