国立科学博物館(科博)が8月から実施している、保有する標本・資料の維持のためのクラウドファンディングが11月5日で募集終了を迎えます。窮状の訴えに大きな反響が集まり、1億円の支援が1日とたたず集まると同時に、「なぜ国が支援しないのか?」という疑問もSNSで続出しました。ねとらぼ編集部ではこの疑問について、科博と管轄官庁である文化庁を取材しました。 国立科学博物館のクラウドファンディングページ(11月1日時点) 同博物館はこれまでに航海実験のためなどクラウドファンディングを2回実施していますが、今回は独立したプロジェクトではなく、「かはくの担う機能の根幹にかかる費用」を募るという、博物館としての存続にかかわるものとなっています。 科博のミッションの1つである膨大な数の標本・資料の保管には多額の資金がかかり、ただでさえギリギリの運営体制だったところへコロナ禍が発生。2019年度には約7億500
