2023年11月下旬、初雪が降った日の盛岡。筆者はどうしても来たくなり、高速バスに揺られた。 理由は2つある。一つは、筆者がかつて心を打たれた街を、もう一度味わいたくなったから。 そしてもう一つは、作家・写真家のクレイグ・モド(Craig Mod)さんにインタビューさせてもらったからだ。ニューヨークタイムズ紙に「盛岡」を強く推薦し、同紙の「2023年に行くべき52カ所」で、その2番目に盛岡を抜擢させた張本人。 インタビューでモドさんが語った盛岡の姿が頭から離れず、バスに乗ったのだ。
2018年11月から開発中の早期アクセスタイトルとしてSteamで販売されてきた同作。発売時に開発者がTwitterで投稿した映像からもわかるように、小規模開発の作品としては整った美麗なビジュアルやUIが印象的である。画面上で所狭しとユニットと攻撃が入り乱れる迫力あるゲームプレイ映像を魅せたそのツイートは、1000件以上もリツイートされるなど広く拡散された。 ゲーム自体も現時点でSteamには800件近いレビューが投稿され、評価は「非常に好評」に区分されている。さらに開発のポケットペアに話を聞けば、本作は5万本のセールスを達成しているという。 インディーゲームとしては、ビジュアルを含めたクオリティ面で、そして評価やセールスの面でも、十二分に成功している範疇だと言えるだろう。実際にプレイしてみると、最初はほかに類を見ないゲームのルールに戸惑うものの、すぐにその爽快感を味わえる良きゲームである
『マリオ』や『ゼルダ』や『ピクミン』をつくり、 世界中で尊敬されているゲームクリエイター‥‥ と書くと、正しいんですけど、なんだかちょっと 宮本茂さんのことを言い切れてない気がします。 クリエイティブでアイディアにあふれているけど、 どこかでふつうの私たちと地続きな人、 任天堂の宮本茂さんが久々にほぼ日に登場です! 糸井重里とはずいぶん古くからおつき合いがあり、 いまもときどき会って話す関係なんですが、 人前で話すことはほとんどないんです。 今回は「ほぼ日の學校」の収録も兼ねて、 ほぼ日の乗組員の前でたっぷり話してもらいました。 ゲームづくりから組織論、貴重な思い出話まで、 最後までずっとおもしろい対談でした。 え? 宮本さんがつけた仮のタイトルが、 『なにもできないからプロデューサーになった』? そんなわけないでしょう、宮本さん!
#1 「人生で初めて本気で『死ぬかもしれない』と思うと涙がこぼれました」事故を受けて2日から閉鎖されていた羽田空港のC滑走路も、7日に516便の撤去作業が終了し、格納庫にて警視庁による検査作業が開始した。そして8日にはC滑走路の運用が再開。JALによれば516便が全損したことによる損害は約150億円に上る見込みだという。 そんななかで、乗客379人は脱出したものの、貨物室に預けられていたペット2匹の救出は叶わなかったことで、タレントや女優などの著名人らによるペット論争にも発展した。 1月4日、集英社オンラインのもとに「先日の516便に搭乗していました東京大学に通う吉沢明子(仮名)という者です(略)。私が見た乗客や乗務員の方々の素晴らしい姿をぜひとも知っていただきたいと思い連絡しました」といった内容のメールが届いた。 すぐさま取材依頼をすると「今は札幌の実家に帰省している」と吉沢さん。2日に
私は常日頃から、ゲームには「面白いシナリオ」が欲しいと思っています。 もちろん、ゲームはシナリオだけで成立するものではありません。音楽、ビジュアル、バトルシステム……どれを優先して作り上げるかは、そのゲームによって千差万別です。というか、千差万別であるべきです。 ただ、それでも……やっぱりゲームには面白いシナリオが欲しいのです。心から楽しめる物語が欲しい。その世界の人間を愛せる物語が欲しい。その世界がエンディングを迎えた時、「あぁ、このゲームが終わらなければいいのに」と惜別の念を抱けるような、そんな物語が欲しいのです。 そして、そう感じたタイトルのひとつが『FINAL FANTASY XlV』(以下、『FF14』)でした。MMORPGだから、明確なエンディングがあるわけではありません。でも、『FF14』のシナリオを読み終わった時、私は「このゲームが終わらなければいいのに」と思ってしまったの
『タクティクスオウガ』。その名を耳にして思い浮かぶのは、発売から25年以上の年月が経った今もなお、圧倒的な支持と人気を得ているという、スーパーファミコン後期の名作タクティカルRPGとしての確固たる姿だろう。 © 1995 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.(画像は『タクティクスオウガ』公式サイトより) そんな『タクティクスオウガ』の開発には「HERMIT」(ハーミット)なるものが用いられていたことはご存じだろうか。 「HERMIT」とは、『タクティクスオウガ』を販売・開発した株式会社クエストが独自に作り上げた開発ツール……今で言う「ゲームエンジン」に相当する存在だ。この謎のゲームエンジンが、実は『タクティクスオウガ』の開発にあたって大活躍をしていたという。 ではこの「HERMIT」は、いったい何がすごかったのか? まずひとつ目のポイントは、
[インタビュー]初代「信長の野望」で初めて統一したときに“こりゃ面白いゲームができた!”と感動。40周年の節目に,シブサワ・コウが語る 編集長:Kazuhisa カメラマン:増田雄介 初代「信長の野望」のパッケージ 本日(2023年3月30日),コーエーテクモゲームスの「信長の野望」が40周年を迎えた。 後に「歴史シミュレーション」というジャンルを生み出すことになった「信長の野望」は,1983年に光栄マイコンシステムからカセットテープ媒体で発売された。2022年7月の「信長の野望・新生」(PC/PS4/Switch)でシリーズは16作目となり,今でもさまざまな展開を見せている。 新たな展開として本日,シリーズ初となる位置情報ゲーム「信長の野望 出陣」(iOS/Android)も発表されたばかりだ。 今回4Gamerでは,40周年の節目ということで,シブサワ・コウことコーエーテクモホールディ
ボツも含めると...作品数は5500本! 同番組では、外国語の歌詞があたかも日本語であるかのように聞こえてしまう現象を「空耳」と名付け、そのように聞こえる箇所を視聴者から募集。それに番組側が映像をつけて映像作品にした上でそれを放送する「空耳アワー」というコーナーが3月24日まで放送されていた。 安斎さんは1992年のコーナー開始から番組MCのタモリさん(77)と共に企画を担当。複数回の休止を挟みつつ、約30年の歴史を重ねてきた。インタビューで編集部がまず聞いたのは、投稿された空耳の選考過程だった。 ――送られてきた空耳の選考はどのような行程で行われていたのでしょうか? 安斎:最初の頃、それこそ始まったばかりの頃は、「スタッフさんが投稿を元に実際の音源で確認」→「聞こえる+面白いかをスタッフさんが協議し数本を映像化」→「その映像を元にさらにスタッフさんが会議を開き、3本に絞り込む」→「収録直
ゲーム開発経験のない、ディレクター兼開発者、原案・シナリオライターのチームで75万本を売り上げたインディーゲーム──日本発のインディーゲームとして、異例の実績の『NEEDY GIRL OVERDOSE』ですが、Switch版の発売、おめでとうございます。いま累計でどれくらい売れてるんでしょうか? 斉藤大地氏(以下、斉藤氏): ありがとうございます。売上は全世界で75万本です。 ──そんな『NEEDY GIRL OVERDOSE』はどのようなチーム構成で作られたのですか? メインチームは4人と聞いていますが。 斉藤氏: 全員いわゆるゲーム業界はほぼ未経験で、まずゲーム開発経験が1度もないディレクター・開発・デザインのとりいさん。ブログやツイッターが人気のライターの原案・シナリオのにゃるらくん。もちろんゲーム開発経験はありません。 次いでDLsiteでエッチなドットゲームを作っていたグラフィッ
「チャンネル登録してください!」あの番組の高評価率は!?──「桜井政博のゲーム作るには」の最初にアップされた動画にて、「講師の依頼を受けることが多いけど、それでは限られた人にしか伝えられない。動画にして配信することで、より多くの人に届けたい!」と、この番組を始めた理由について語られていましたが、そもそものYouTubeで始めるきっかけなどはあったのでしょうか? 桜井氏: 私のチャンネルに関して開口いちばん言いたいことは、「チャンネル登録してください!」ですね(笑)。 ──(笑)。 桜井氏: とりあえずこれは最初に言っておこうと思いました。YouTuberっぽいですし(笑)。 でも、私の番組ではYouTuberらしいことをしていないという事実もあるんですよね。 たとえば、「動画をだいたい10分以上でまとめる」、「動画内でチャンネル登録を推奨する」といったYouTubeのセオリーがあることは、
高木 2年前だから、まだワクチンもなくて、医者も治し方を知らないし、世の中がてんてこ舞いになってた時期だよ。よりによってそんな時に罹るなんて……。今なら助かって帰ってくる人も多いだろ。そう考えると、余計なこと言うようだけど、もし志村があと1週間でもコロナに罹るのが遅かったら、きっと助かってたよ。もっと病院の体制も整っていてさ、違った結果になったと思うんだよな。 加藤 まあな。でもあいつだって罹りたくて罹ったわけじゃないからさ。不可抗力だよ。 高木 不可抗力だなんて、一言じゃ言えないよ。あんな早い時期に罹って、やっぱバカだよ。 加藤 いや、言えるんだよ。罹ったのは仕方ない。あの頃は、無理だったんだよ。 高木 そうかな。 加藤 長さん(いかりや長介)が死んで18年だろ。あっという間だよな。こんなこと言うとなんだけどさ、志村がいないとコントはできないけど、長さんがいなくても、不思議と4人だけでも
Home » なぜ「ホロライブ・サマー2022」は復活したのか? ディレクターとプロデューサーが大規模企画の全容を語る なぜ「ホロライブ・サマー2022」は復活したのか? ディレクターとプロデューサーが大規模企画の全容を語る 2019年に開催され好評を得ていた「ホロライブ・サマー2022」が今年3年ぶりに復活。ホロライブ所属VTuberたちの水着や浴衣といった特別衣装のお披露目配信をはじめ、オリジナル楽曲の発表や夏コミグッズ販売、さらに新宿でのリアルイベント、無料の大規模バーチャルライブなど、前回以上の大きな展開を見せました。 なぜ、今回「ホロライブ・サマー」が復活したのか、その裏側ではどういった運営の働きがあったのか、「ホロライブ・サマー2022 統括ディレクター」(サマー担当D)と「ホロライブ・サマー2022 プロデューサー」(サマー担当P)に話をお聞きしました。 前回の“サマー”を超
『ぷよぷよ』から『にょきにょき』 年金は借金500万円の返済に 僕の視聴者、8割とか9割はコリアン FXでもうけてNintendo Switch版を出したい それまで「男の子の遊び」という印象が強かったテレビゲームを「女の子が夢中に」「家族みんなで楽しめる」娯楽に昇華させた作品が、1991年の『ぷよぷよ』。同作を世に出した株式会社コンパイルの創業者にして社長だった仁井谷正充氏は現在、家賃5万円のアパートの1室でこたつに入り、自分で作った料理を食べたりゲームをプレイする様子をひたすら流す、白髪の年配YouTuberになっていた──。 インタビュー前編『女の子を夢中にさせた『ぷよぷよ』を作った仁井谷さん、年商70億円からの転落「夢は『ぷよぷよランド』だった」』では、『ぷよぷよ』をヒットさせて最盛期は年商70億円も稼ぐも、その後一転、負債総額90億円を抱えて倒産するまでの半生を聞いた。 コンパイ
ホロライブが夢見る,メタバースとの幸せな関係とは――不定期連載「原田が斬る」,第9回はカバーCEO・谷郷元昭氏がVTuberの未来を語る 編集部:touge ライター:丸谷健太 カメラマン:佐々木秀二 123→ 「鉄拳」シリーズプロデューサー・原田勝弘氏による対談企画「原田が斬る!」の第9回をお届けする。 原田氏が今回の対談相手に選んだのは,大手VTuber事務所として知られるホロライブプロダクションの運営元・カバーの代表取締役社長CEO 谷郷元昭氏だ。 一過性のブームという段階を超え,今やネット上のエンターテイメントのいちジャンルとして確立した感のあるVTuberだが,そのトップランナーの一人であるカバーはVTuber事業のさらなる広がりを期したメタバースプロジェクト「ホロアース」を発表し,その開発に注力していると言う。 ホロアース 一見してまったく別ものとも思えるメタバースとVTube
「にじさんじ」苦境の中での挑戦と拡大 事業統括プロデューサーが舞台裏を語る 2021年下半期も、新ユニット「ROF-MAO」のデビューや、年末年始の多種多様なイベント開催など、「にじさんじ」の活躍は続いています。しかし、2022年1月に開催予定だった4周年記念ライブ「FANTASIA」が開催中止。公式番組のいくつかは収録を停止するなど、新型コロナウィルスの感染拡大によって苦境が続いていました。 一方、4周年記念企画として日本各地で「ライバーが歩く」映像広告が公開されたり、往年の名番組「にじさんじのくじじゅうじ」が復活したりと、ファンを喜ばせる企画を続々と展開。3月半ばには新人3名のデビューも発表されるなど、苦境の中でも新展開が途切れることはありません。 今回、MoguLiveはANYCOLOR株式会社の国内VTuber事業統括プロデューサー鈴木貴都氏と、同社の技術スタッフである古藤氏にイン
飲食店にとってお客さん、とりわけ「おなじみ」の存在はとても重要です。 そうした常連客の心をつかむお店には、どんな特徴があるのでしょうか。また、お客さんから見て、どんなお店が「通いたくなるお店」なのでしょうか。 今回お話を伺ったのは、『めしにしましょう』『ねぎ姉さん』などで知られる漫画家・小林銅蟲さん。銅蟲先生といえば、『めしにしましょう』やブログ「パル」での“超級”な料理で知られています。 強烈な料理の数々を生み出す銅蟲先生に、今回は「通いたくなるお店」について語っていただきました。3つの「おなじみ」なお店を例に、銅蟲先生にとっての通いたくなるお店を紐解いていきます。 聞き手は酒場ライター・パリッコさんが務めます。 ※取材はオンラインで実施しました 小林銅蟲さんの「外食事情」 小林銅蟲さんの「通いたくなるお店」 シェフへの揺るぎない信頼がある「サンク・オ・ピエ」 フレンドリーだけど押し付け
桜井さんみずからが初代『カービィ』を語ります!! 1992年4月27日にゲームボーイ用ソフト『星のカービィ』が発売されてから、今年で25年。この記念すべき節目の年をお祝いするべく、さまざまなフェアの開催や記念グッズの販売など、多彩な企画が行われている。 先日、東京公演が行われた“星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート”も、そういった催しのひとつ。東京公演では、『星のカービィ』の生みの親である桜井政博氏が、1作目開発時のエピソードを語った。 [関連記事] \カービィ25歳? おめでとう!/ 『星のカービィ』25周年オーケストラコンサート 東京公演リポート そして週刊ファミ通2017年5月11・18日合併号(2017年4月27日発売)では、桜井氏の連載コラム“桜井政博のゲームについて思うこと”のスペシャル版を掲載。コンサートで語られた内容をもとに、桜井氏みずからの言葉で、開発秘話が紹介
大好評だった人気VTuberがうる・ぐらの記事(2021年4月掲載)に続く「ホロライブEnglish」メンバーインタビューの第2弾が実現。デビュー配信で披露したオリジナルの日英二か国語ラップ曲「失礼しますが、RIP♡」でリスナーに衝撃を与えたあとも数々の作品を発表し、注目を集め続ける森カリオペに、創作の秘密と配信でのこだわり、同期である「holoMyth」のメンバーや「Dead Beats(ファンの愛称)」への思いなどを尋ねた。 ――カリオペさんがVTuberやホロライブの存在を知ったきっかけを教えてください。そして、そのときにどのような印象を受けたのかも教えてください。 カリオペ 最初に見たのは(夏色)まつり先輩が絆創膏と体育のクラスについて語っている動画だったかな。「一体これは何…!?」と思いながら、その動画を見たの。そうしたら、そのあと「おすすめ動画」欄に(戌神)ころね先輩の動画が毎
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