昔は北極星を天皇星といいました。 つまり天皇陛下の化身が北極星で 天の中央にあり、不動だという意味です。 この北極星の最も近くを回る北斗七星は 皇室に近く、最も尊い存在のそばにあり 重要な星とされてきました。 そこで今も天皇陛下が即位されて最初に着る着物の 背中には北斗七星の刺繍をつけるそうです。 この模様は見る事ができませんが、 柄杓の柄は下方向を向いているらしいです。 それから、皇室の祖霊を祭るのが伊勢神宮ですが この神宮の大きな祭礼では太一(たいいつ)と書かれた 旗を出します。 太一とは、北極星(天皇)であるという意味があるそうです。 そして伊勢神宮は昔は北斗七星の宮とする考えもあったそうです。 また別の説では伊勢の内宮を北極星とし、 その手前に流れる五十鈴川を北斗七星とした思想もあったそうです。 ところで、陰陽道では、妙見菩薩が世の中の運命や人の生死や縁を 支配すると言われました。