神奈備(神体山)である三輪山 神体山(しんたいさん)とは主に神道において神が宿るとされる山岳信仰や神奈備(かむなび・神々が神留まる森林を抱く山)の山をいう。 また、「霊峰」とも呼ばれ、霊峰富士とされる富士山が代表的なものである。また峠や坂という小さな峰も神域や神が宿る場所とし畏怖畏敬された。 文化人類学のアニミズム論によれば、人類は生と死という現象を客観的に捉え、それを自我や意識に合わせた観念として「命」という認識を作り出し、生き物や自然の山河や岩や木々にも命や神や霊が宿ると考えた。日本でも同様に、神道、特に縄文時代以前からある縄文神道といわれる古神道[注釈 1]では、大きいものや長いものや古いものに、より位の高い神が宿ると考えた。 フィリピンのアカ族が信仰するピナトゥボ山 その代表的なものが山や峰峰(連峰)であり、特徴的な大きな山には特に神が宿るとされ、これを山岳信仰という。山岳信仰は日