2024年1月~12月までの翻訳SF・ファンタジイ(と関連ジャンル)のリストを作りましたので、読書のお供にどうぞ! 刊行月別のリストです。 参考:[SF] ハヤカワ文庫SF [FT] ハヤカワ文庫FT [NV] ハヤカワ文庫NV 無印 単行本 〈宇宙英雄ローダン〉シリーズについては、ページの下のほうにリストにしています。 1月デイヴィッド・ウェリントン『妄想感染体』(上・下)中原 尚哉 訳[SF]
日英エロゲ女性翻訳者による翻訳tipsがおもしろい https://twitter.com/merumeruchann/status/1663878494336458753?s=20 3. Choose your words wisely; AKA consider what is SEXY "Wriggling" is a pretty standard translation of 藻掻く but in English it's associated with worms. WORMS! 🪱 "Undulating" is much nicer. e.g. A pussy doesn't wriggle, it undulates or ripples, or it convulses around his cock. A woman doesn't wriggle her hips
SFマガジン8月号に掲載された、翻訳家の古沢嘉通さんによるSF翻訳業界の現在と未来をめぐるエッセイをウェブ公開いたします。 SFマガジン2022年8月号—―― 「この6年間に、若い新人SF翻訳者はほとんど登場してないのである。(中略)いちばん最近、大量の新人翻訳者がSF界に供給された例は、創元SF文庫のマリオン・ジマー・ブラッドリイ《ダーコーヴァ年代記》シリーズ。このときプロデビュー(SF翻訳デビュー)した訳者陣──古沢嘉通、内田昌之、中原尚哉、細美遙子(幹遙子)、嶋田洋一、浅井修、中村融、大森望、赤尾秀子など──は、だいたい1960年前後の生まれだから、訳書刊行時の年齢は、平均して27歳~28歳ぐらい(推定)。それから10年近くたち、ダーコーヴァ組が(と括るのもなんだか違う気がするが)ぼちぼち30代後半にさしかかってるというのに、SF翻訳ではいまだに、この世代がいちばんの若手」(『新編S
訳:吉羽龍太郎への信頼 ITエンジニアのキャリアを支える、知られざる技術書翻訳の世界 2022年6月22日 株式会社アトラクタ Founder兼CTO/アジャイルコーチ 吉羽 龍太郎 1973年生まれ。野村総合研究所、Amazon Web Servicesなどを経て、2016年1月から現職。アジャイル開発、DevOps、クラウドコンピューティング、組織開発を中心としたコンサルティングやトレーニングを専門とする。著書に『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』(翔泳社)、訳書に『チームトポロジー』(日本能率協会マネジメントセンター)、『スクラム実践者が知るべき97のこと』『プロダクトマネジメント』『みんなでアジャイル』『レガシーコードからの脱却』『カンバン仕事術』(オライリー・ジャパン)、『ジョイ・インク』(翔泳社)などがある。 海外の最新技術情報をいち早く入手したいのであれば、W
22/5/10:元記事の方が取り下げたのでこっちも下げます。 事実関係がごちゃごちゃしたときのために元記事は返金可能設定付きの有料記事として隠しておきます。 22/10/14:またぞろエルデンリングは英語から日本語訳されたんだー! みたいな話が出てきたので再公開します。なんでファンって自称してるのにローカライズしてる会社を調べないのか全くわかんない。 noteでエルデンリングについての感想をザッピングしているとこんな記事が出てきた。 最初に感じたのは強烈な違和感だ。まず、フロム・ソフトウェアは日本の企業である。 前提としてこのようにこの記事を執筆した方は述べている。 エルデンリングは恐らく英語が原文で、日本語は和訳であると推測される。根拠としては情報量の差がある。英語音声と日本語字幕を比較すると、音声の方が字幕より台詞が多い箇所があることがあり、またニュアンスの差によって英語の方が情報量が
ドーモ、マーズです。 あなたは日本語話者であり、エルデンリングを日本語でプレイしているだろう。エルデンリングsteam日本語版は9240円、英語版は59.99ドル(約7000円)である。日本語版だけ2000円以上高い。ならば日本語版テキストは英語版より優れているのだろうか?そんなことは全くなかった。むしろ、日本語版テキストは驚くほど質が低かった。それは英語版と比較して明らかになることなので、日本語だけでプレイしている人には気づかれにくいだろう。俺も最初は気づかず、フォロワーのメキ氏(Twitter@Ph_karka)が指摘しているのを見て初めて知ったのである。以下に挙げるものも「やばさ」、「ふんわりいこうよ」、Blaiddの件はメキ氏による情報提供であることを最初に断っておく。 エルデンリングは恐らく英語が原文で、日本語は和訳であると推測される。根拠としては情報量の差がある。英語音声と日本
ゴーレム 100 (未来の文学) 作者:アルフレッド ベスター 国書刊行会 Amazon アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』(100は本来べき乗表記)(渡辺佐智江訳、国書刊行会)は妙な本である。 ワイドスクリーン・バロックの大家・ベスターの持ち味である大風呂敷を広げまくる展開や、イラスト・タイポグラフィを用いた視覚的要素もさることながら、イドの怪物・ゴーレム100を召喚する有閑マダム・蜜蜂レディたちの喋り方や、ガフ語と呼ばれる近未来での一種の方言の訳し方などが、あまりにこなれすぎているのだ。 というか、あけすけに言うと、「絶対に(訳者は)ふざけてンだろ!」と思ってしまうほど、自由で闊達な訳文なのである。 だが……巻末の山形浩生氏の解説では、 だが原文とつきあわせるとわかる。あらゆるダジャレ、あらゆるお遊び、あらゆる下ネタは、すべて原文通り。これほどに忠実な翻訳はないとすらいえる代物が
当記事では、ゲーム開発者向けの技術講演イベント「CEDEC 2021」において、8月26日(木)にオンライン開催されたセッション「『Ghost of Tsushima』のローカライズができるまで」の模様をレポートする。 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)で同作のローカライズを担当した坂井大剛氏と関根麗子氏の両名を講演者に迎え、いかなるプロセスでアメリカ製の時代劇ゲームを国内ユーザーが楽しめる形へと昇華させたのかを伝えた本セッション。 言語のみならず文化の翻訳にまで踏み込んだローカライズチームの挑戦事例から、感情を揺さぶる物語の背景に隠れた没入感の正体に迫る。 左からSIEの関根麗子氏、坂井大剛氏。関根氏はプロデューサーチームの一員としてSAとの渉外を、坂井氏はディレクターとして翻訳コンテンツの監修を務めた取材・文/dashimaru 文化をも翻訳するローカライズのプ
[CEDEC 2021]「Ghost of Tsushima」のローカライズで得た6つの教訓を紹介。え,政子殿が怒りまくっているのは日本版だけ? ライター:大陸新秩序 ゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2021」の3日目(2021年8月26日),「『Ghost of Tsushima』のローカライズができるまで」と題されたセッションが実施された。 このセッションではソニー・インタラクティブエンタテインメント PlayStation Studios International Production & Localizationのローカライズスペシャリスト 坂井大剛氏と,ローカライズプロデューサー 関根麗子氏が,「Ghost of Tsushima」(PS5 / PS4)の日本語化を通じて得られた,ほかのプロジェクトにも応用可能と思われる知見を披露した。 「CEDEC 2021」公式
Yahoo Japanの「新型コロナワクチン情報まとめ」を見ていたら、次の画像があった。 アストラゼネカの行に「有効性 〜76%」とあり(赤枠)、私はここが気になってしまった。 (出典:https://news.yahoo.co.jp/pages/20210122、閲覧:2021-07-02) これを見た人は、普通は「最大で76%」と解釈するだろう。日本語で「〜」は「数字の範囲」を示すのが一般的である。例えば共同通信社の『記者ハンドブック』でもその意味で使っている。範囲の右側だけに数字があるので「最大」という解釈になる。最大なのだから、有効性は10%かもしれないし60%かもしれない。 しかし日本語の「〜」によく似た英語の「~」(チルダ)には別の意味がある。「約」や「およそ」である。この意味を掲載している辞書は実は少ないのだが、たとえばMerriam-Websterの「tilde」には2bに
原語だとダジャレだけど直訳するとダジャレにならない…そんなときに作られる「吹替版ダジャレ」の謎に迫ります。 こんにちは、ライターの加味條です。 皆さんは、洋画や海外ドラマの吹替版を見ていて、こんなシーンに出会ったことはないでしょうか? この例のダジャレはちょっとあれですが、実際の洋画や海外ドラマにはたくさんのウィットに富んだジョーク・ダジャレが登場します。 しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。 日本語では言葉遊びが成立していますが、当然ながらそもそものオリジナル版は英語で作られています。 そのため英語のジョークをそのまま日本語に訳したのでは、意味が分からないものになってしまうはずです。 しかし、実際の吹替版では日本語のダジャレが成立している……。 つまり吹替版制作時に、 ①もともとは英語でダジャレになっていた箇所を、 ↓ ②日本語に直訳したのではダジャレが成立しないから、 ↓ ③別の日本
星系を探索するアドベンチャーゲーム『Outer Wilds』の日本語ローカライズを見直すことを、本作のプロデューサーである俳優のマシ・オカ氏が表明した。2021年夏に予定しているNintendo Switch版の発売までに間に合わせたい意向を示している。 これはライトノベル作家の砂義出雲氏が、日本語版『Outer Wilds』の翻訳の品質について、本作の開発元であるMobius Digitalとマシ・オカ氏にリプライを送ったところ、マシ・オカ氏がそれに応じたものだ。 砂義さま、Outer Wildsを応援して頂き、そして誤訳のご指摘ありがとうございます。これはかなりひどいですね。日本語のローカライゼーションに目が届かず、ファンの皆様方にこ迷惑をおかけした事をお詫び申し上げます。確認して調整致しますのお時間を下さいませ。Switchまでには間に合わせます。 — Masi Oka (@Masi
自分名義の翻訳書が何冊かあるので「翻訳者」を名乗ってもバチは当たらないと思うのだけれど、経済的な寄与でいったら私の生涯の収入に翻訳からの印税や翻訳料が占める割合はそれほど多くない。いろいろな半端仕事を継ぎ接ぎしながら生きてきた、そのパッチワークでちょっと色のちがう柄が翻訳だという程度のことだ。なかには潰れた企画やムダ働きになった仕事もあったけれど、それらのおかげで多少は英語に詳しくなれたのだから文句はいえない。実際、翻訳で初めてお金をもらった頃の私の英語力は情けないほど低かった。仕事をしながら覚えてきたわけで、だからあまり自慢できるようなものではない。 私にとっての最初の翻訳本が出版されたのは1985年の3月のことで、まあなんとも古い話になってしまう。なぜたいして英語のことも知らない若造に翻訳ができたのかというのは、それはそれでちょっとおもしろい話だが、やたらと長くなるのでここに書くような
本記事は Bert Hubert による [Reverse Engineering the source code of the BioNTech/Pfizer SARS-CoV-2 Vaccine] を許可を得て日本語訳したものです。 はじめにようこそ。この記事では、バイオンテック社・ファイザー社による新型コロナウイルスの mRNA ワクチンのソースコードを、1文字ずつ解読していきます。 本記事を読みやすく、正しいものとするために時間を割いていただいた多くの方々に感謝いたします。間違いはすべて私の責任に属しますが、 bert@hubertnet.nl または @PowerDNS_Bert までお知らせいただけると幸いです。〔訳注:翻訳に関する指摘は柞刈湯葉 @yubais まで。〕 「ワクチンのソースコード」だって? ワクチンは腕に注射する液体だろ、そのソースコードって何だよ? と思われ
翻訳大国と言われる日本。日本からは、なかなか情報にアクセスしづらいマイナー言語でも文学は綴られている。それらマイナー言語の文学を読めるのは翻訳者がいるからだ。あえて狭き門をくぐり、そして今度は広くしようと努めているのはなぜか。マイナー言語の翻訳者のみなさんに、「その他」の深さを尋ねるシリーズ連載。 社会言語学者、鴨志田聡子さんは、昨年、イスラエルのYA小説『アンチ』で翻訳家としてデビューした。原書はイスラエルでの出版ということで、ヘブライ語で書かれている。決して多くはないイスラエル文学、ヘブライ語の翻訳者が誕生したことは、ガイブン読者にはうれしいニュースだ。こんなニッチな世界に飛び込んでくれた鴨志田さんにぜひヘブライ語にかける思いを聞こう、というつもりだった。 しかし意外にも開口一番、「ヘブライ語は苦手、できればやりたくないと逃げてきたのが正直なところなんです」。 このことばの裏には、もと
えーでるわいすとXSeedは,日本の稲作シミュレーションの歴史的なルーツと,それを西欧に持ち込むことの難しさについて議論している。 えーでるわいすが天穂のサクナヒメの制作のために行った調査には,東京と日本全国の主要な図書館への何度もの訪問,農学教授が書いた参考資料や論文の何時間もの閲覧,米作りキットの注文,自宅での米作りなどが含まれていた。 「米作りは,我々の日常生活と密接な関係がありますが,一般的な日本人は米作りについてあまり知りません」とえーでるわいすのディレクターであるNal氏はGamesIndustry.bizにメールで語っている。「日本の伝統文化についても同様です。米作りや伝統文化を研究することで,我々の目が開かれました。自分の身の回りのことをより深く理解することができ,やりがいを感じました」 えーでるわいすは2005年にスタートした同人ゲーム開発集団で,現在はディレクターのNa
調べものがあってネット検索をしていたところ、ある推理小説を紹介しているブログが目に留まりました。私は特に推理小説好きというわけではないのですが、ブログには「主人公が翻訳者である」と書かれていてその一点に興味を引かれました。 私は語学系の出版社で翻訳者志望者向けの情報誌の編集を務め、並行して翻訳・通訳に関する情報サイトの編集担当をしていました。「翻訳」や「通訳」という単語が目に入ると、その時の習いでそれらの文章を読んでしまいます。前述のブログを読んだ時、「この本のように、翻訳者や通訳者が登場する小説は世の中にどのくらいあるものだろう?」とふと思いました。それがこのリストを作ったきっかけです。 翻訳や通訳に関する書籍はこれまで何十冊か読んできたつもりでしたが、大方は指南書や学習書でした。翻訳者や通訳者が登場する小説も何点か読んではいましたがそれほど多くはありません。過去に読んだそれらの本を列記
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