オライリー・ジャパンとCMPテクノロジージャパンは2月14日、「Web 2.0 Expo Tokyo」を11月15日から16日まで開催すると発表した。 特別基調講演は、「Web 2.0」の提唱者でもあるティム・オライリー氏が約10年ぶりに来日して行う予定だ。 Web 2.0 Expo Tokyoは、毎年米国で開催されているWeb 2.0技術に関するイベント「Web 2.0 Conference」と「Web 2.0 Expo」と提携した唯一のイベントとなる。 イベントではWeb 2.0に関連するビジネスモデルや成功例、さらには最新技術の解説といったセッションのほか、ベンチャー企業がサービスや製品をプレゼンテーションする「Launch Pad」などが開催される。 会場は東京都港区六本木の泉ガーデンで、詳細は公式サイトにて順次公開される。
こういった例は、Web 2.0のコンセプトの基本原則を表している。最初の3つの例で注目すべき点は、自らが持つ機能をWebサービス経由でシームレスにほかのWebアプリケーションに統合できるようにしていることだ。このことが、コンポーネントごとに分化させることで緩やかに結びつくというウェブの特質をより巧みに活用している。 コラボレーションを進め、コンテンツ作成をユーザーの手に委ねているもう1つの格好の例が「ブログ」だ。ブログは、オンライン日記の作成と管理を行うための簡単なツールから、ウェブ上で情報を配信するための成熟したシステムへと進化した。 Web 2.0の重要な特色であるコラボレーションとコミュニティーだが、Web 2.0への進化を追いかけるように盛んになっているオープンソースとフリーソフトウェアのムーブメントにおいても、この2つは重要な側面だといえる。オープンソースでは、開発者のコミュニテ
本論文は非公式バージョンです。学術論文へ引用される場合には、必ず「人工知能学会誌」2006年7月号掲載の論文をご参照ください。(大向一輝, 武田英明, 松尾豊: リアルワールドとしてのWeb, 人工知能学会誌, Vol.21, No.4, pp.403-409, 2006.)----リアルワールドとしてのWeb Web as a Real World大向一輝(国立情報学研究所 / 総合研究大学院大学) Ikki Ohmukai, National Institute of Informatics / The Graduate University for Advanced Studies武田英明(国立情報学研究所 / 東京大学) Hideaki Takeda, National Institute of Informatics / University of Tokyo松尾豊(産業技術総合
本論文は非公式バージョンです。学術論文へ引用される場合には、必ず「情報処理」2006年9月号掲載の論文をご参照ください。(大向一輝: SNSの現在と展望 -コミュニケーションツールから情報流通の基盤へ-, 情報処理, Vol.47, No.9, pp.993-1000, 2006.)----SNSの現在と展望 -コミュニケーションツールから情報流通の基盤へ- Current Status and Future Perspectives of Social Networking Services大向 一輝 Ikki Ohmukai国立情報学研究所 / 総合研究大学院大学 National Institute of Informatics / The Graduate University for Advanced Studies 1. はじめに近年、家庭向けブロードバンドやインターネット接続
本論文は非公式バージョンです。学術論文へ引用される場合には、必ず「情報処理」2006年11月号掲載の論文をご参照ください。(大向一輝: Web2.0と集合知, 情報処理, Vol.47, No.11, pp.1214-1221, 2006.)----Web2.0と集合知 Collective Intelligence on Web 2.0大向 一輝 Ikki Ohmukai国立情報学研究所 / 総合研究大学院大学 National Institute of Informatics / The Graduate University for Advanced Studies 1. はじめにWeb2.0の潮流の中でとくに特徴的なのは、ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で見られるような、参加者自身によるコンテンツの作成・公開である。折からのWebユーザの増加に伴い、こういったコ
研究者のお仕事として、新しい分野を開拓する、文字通りの「研究」をすることはもちろんですが、もう1つ、いまの時代や状況がどういう成り立ちをしているのかといったことを言葉で説明してみるという役割があるのではないかと思っています(後者ばかりをやっていると評論家と呼ばれてしまいますが…)。個人的に2006年を振り返ると、たまたまそういった機会が多く、結果としていくつかの記事が手元に残りました。いつもは、こういう記事は同じ研究者の中でだけ流通するものですが、少し思うところがあってHTML化し、公開してみることにしました。 あれやこれやの経緯があって、Web2.0という言葉と切っても切れない世界にどっぷり浸かっています。そうすると「Web2.0ってどうなの?」あるいはもっと直接的に「Web2.0はいつ終わるの?」と聞かれることがあるのですが、ぼくはいつも楽観的な返事をしています。10年ぐらいは大丈夫な
米マイクロソフトやYahoo!が積極的な取り組みを始めた「マイクロフォーマット」。ブログ検索でおなじみのテクノラティに、マイクロフォーマットがWeb2.0ブームの真打ちになる可能性を聞いた。 連載目次 マイクロソフトやYahoo!など大手が参加表明 米マイクロソフトやYahoo!が「マイクロフォーマット」への積極的な取り組みを公表したり、ブログ検索でおなじみのテクノラティが主宰している実験サービスサイトのTechnorati Kitchenで、「Microformats Search」が公開されるなど、「Web2.0ブームの真打ち“マイクロフォーマット”がついに表舞台に登場か」と思わせるニュースが相次いでいる。 「マイクロフォーマット=Web2.0の真打ち」などといういい方には、反論があるかもしれない。だが、技術者でない筆者が昨年来のWeb2.0ブームで語られる数々の概念や方法論をふかんし
Web 2.0 アプリの階層構造 by Tim O'reilly ありがたい翻訳をトラックバックで教えていただいたのでご紹介。ティム・オライリーの Levels of the Game: The Hierarchy of Web 2.0 Applications の Takashi Mizohata さんによる翻訳である。一点指摘しておくと、元のエントリは Share-like な Creative Commons ライセンス指定されているので、翻訳にも同一ライセンスが適用されるのを明記したほうがよいでしょう。 なるほど、Web 2.0 アプリは以下の四段階に分けられるわけで、Pandora が Web2.0 的でないというのはティム・オライリーも書いていたのか。 基本的にオンライン根付いているけれど、ローカルキャッシュにすべてのデータがありさえすれば、全くオフラインと変わらない使い心地に
以下の文章は、Tim O'Reilly による Open Source Licenses are Obsolete の日本語訳である。 本翻訳文書については、やしろさんから誤訳の訂正を頂きました。ありがとうございました。 先週の OSCON で、私は「オープンソースのライセンスは時代遅れだ」という論議を呼びそうな意見を述べた。質疑応答の時間、Red Hat、Open Source Initiative の Michael Tiemann が、オープンソースのライセンスがどれだけの価値を生み出してきたかだけを挙げて、僕の意見に異議を唱えた。彼が私の主張を本当に理解していなかったのか、それとも彼が自分の主張を通すためにわざと誤読していたのかは分からない。しかし、少なくともオープンソースの活動家コミュニティが、多くのソフトウェアが今日運用される形の変化に真剣に向かい合う必要があるのは明らかである
「Web 2.0」は、ウェブサイトで実現できることの限界を拡張する新技術として、導入が急速に進んでいる。しかし、機能を追加しようと急ぐあまり、セキュリティが後回しにされていると、専門家は指摘する。 Web 2.0の流行には、高額な参加費のカンファレンス、大量に生まれる新興企業、革新的な企業(「MySpace」を保有していたIntermix Mediaや「Writely」を開発したUpstartleなど)の巨額買収といった特徴から、1990年のインターネットブームを思い起こさせるところがある。そして、また別の面でこうした既視感をいっそう強く抱いている専門家たちもいる。デスクトップソフトウェアが登場して間もない頃と同じように、開発の推進力となっているのはすべて機能に関することで、セキュリティの確保はおろそかにされていると、専門家たちは話す。 ウェブセキュリティ企業のSPI Dynamicsでリ
Scientific American誌の2001年5月号に The Semantic Web が登場してからちょうど5年目のタイミングで、IEEE Intelligent Systems誌に The Semantic Web Revisited が掲載され、話題になっている。こちらもバーナーズ=リーが執筆陣に加わっており、現時点でのセマンティック・ウェブの総括といえる内容だ。 記事抄録を訳して紹介しておこう。 サイエンティフィック・アメリカンに最初のセマンティック・ウェブの記事が登場したのは2001年のこと。そこでは、主として人間が読むための文書で構成されれているウェブから、コンピュータが処理できるデータや情報を含むウェブへの発展が語られていた。セマンティック・ウェブとは、作動可能な(actionable)情報、すなわちシンボルを解釈するための意味理論を通じてデータから取り出された情報の
Web2.0というキーワードが注目を浴びている。「意味のない言葉」「いや、Webの未来を示している」「新しいビジネスモデルの萌芽だ」など、議論はさまざまだ。 「2006年現在にうまくいっているサービスをまとめたもの」――国立情報学研究所で7月12日に行われた「次世代ウェブ」と題した講演で、同研究所助手の大向一輝さんはWeb2.0をこう定義し、「うまくいったサービスの背景には、技術の進化と人の進化がある」と指摘。進化の先には「かしこいWeb」、真に役立つ情報を取り出せる、セマンティックWebの世界が広がっていると展望する。 “人の進化”とWeb2.0 インターネットは今や、一般の人の生活にも欠かせないインフラになりつつある。情報通信白書によると、2005年末時点の日本のネット人口は8500万人以上。「知り合い全員がネットを使っている」というのが普通の状態になってきた。 「情報を出すことによっ
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