「業務システムの構築作業は詰まるところ“お絵描き”になる」。SOA(サービス指向アーキテクチャ)のシステムがネットワークにもたらすインパクトを探った日経コミュニケーション5月15日号特集記事「“サービスをつなぐ”という新発想,企業ネットに迫り来る『SOA』の波」の取材の過程で,ベンダーやインテグレータから幾度となく聞いた話だ。 ここで言う“お絵描き”とは,「発注入力」「発注承認」といった業務プロセスの流れを,作図ツールよろしく線でつないでいく作業のこと。SOAのシステムでは「受注」や「出庫」といった企業活動の実態に近い粒度にまとめたプログラムを「サービス」として定義。サービスを組み合わせることでシステムを構築する。 企業活動はヒト・モノ・カネの連携が中心。それらの連携を迅速にシステムに落とし込むための技術がSOAというわけだ。 見えなくなるボトルネック SOAは企業を取り巻く環境の激変への