「英国式朝食」の終えん?=ジャムの規制見直しで論議 【ロンドン時事】英国の伝統的な朝食に欠かせないジャム作りをめぐり、国内で議論が沸騰している。ジャムに入れる砂糖の量に関する政府の規制緩和方針を受けたもので、反対派は砂糖を減らせばジャムの品質が低下し、「英国式朝食の終えんにつながる」と危機感を訴えている。 英国では現在、フルーツジャムやマーマレードの名称で製品を販売するには、砂糖の含有率が60%以上であることが定められている。これに関し政府は、欧州連合(EU)の新規制に沿って最低含有率を50%に下げれば、業界が生産や販売面でより柔軟に対応でき、景気回復を後押しすると主張、見直しを検討している。 10月30日、下院でこの問題が審議され、連立与党第2党・自由民主党のマント議員は「砂糖を減らせばジャム特有の舌触りが失われ、われわれが英国ジャムとして親しんでいるものと似ても似つかなくなる」と発