ハンサムな男性は収入が高く、女性はセクシーな服装が有利──容姿に過剰にこだわる文化がオフィスにもたらした過酷な現実 いまアメリカで、デブラリー・ロレンザーナ(33)を知らない人はまずいない。ニューヨーク在住のこの女性は09年12月、以前の勤め先である大手銀行シティバンクを訴えた。 腰からもものラインがくっきり浮き出る膝丈のペンシルスカートに、体に密着するタートルネックのトップス、爪先が開いたオープントウのピンヒール──そんな服装でデスクワークをしていたロレンザーナは、「セクシー過ぎて」同僚たちの仕事の妨げになるという理由で不当に解雇されたと主張。大きな反響を呼んだ(解雇理由はあくまでも業務遂行能力の問題だと、会社側は主張している)。 その後、ロレンザーナが美容整形に関するテレビのリアリティー番組に出演し、豊胸手術やさまざまな注射などを受けていたことが報じられた。番組での言動は目立ちたがり屋