2006年の第84回全国高等学校サッカー選手権大会で“セクシーフットボール”と呼ばれる華麗なパスサッカーで全国制覇を成し遂げた野洲は、意外にも高円宮杯全日本ユース(U−18)サッカー選手権は初出場となる。野洲の山本佳司監督にとっても全国大会でクラブユースと対戦するのは初めてのことだ。 初戦のジュビロ磐田ユース戦を2−3で落とし、東京ヴェルディユース戦を「“らしくない”勝ち方」(山本監督)で勝利して第3戦を迎えた野洲は、西が丘サッカー場でグループE最終戦の市立船橋高校戦に臨み、5−1と快勝して決勝トーナメント進出を決めた。 試合は序盤、市立船橋に主導権を握られる苦しい展開となる。前線からの積極的なプレスで野洲の攻撃を抑えた市立船橋は、主将の中村充孝にボールを集めてチャンスを作り、野洲ゴールを脅かした。18分、ペナルティーエリア手前でFKのチャンスに中村が直接ゴールを狙う。DFに当たって跳