大阪都構想の議論が繰り広げられた法定協議会終了後、大阪府の松井一郎知事は最後まで席を立たなかった=7日午後、大阪市役所(恵守乾撮影) 大阪府の松井一郎知事(日本維新の会代表)が大阪都構想への民意を問うために知事・大阪市長のダブル選に打って出る。奇策にも映る「入れ替え出馬」は、府と市の意思決定一元化という都構想の本丸と通底する。一方、与野党は松井氏らとの全面対決へ動き出しており、維新にとってダブル選は党の浮沈を左右する「賭け」でもある。(松本学、田中一世) 7日夜、公明党との交渉決裂が確実になった法定協議会の後、松井氏はダブル選への意欲を強い表現で記者団に明かした。 「死んでも死にきれない。(公明党に)だまされたままで…。もう一度民意を聞きたい」 都構想は、二重行政を解消するため、大阪市を廃止して東京23区と同じ「特別区」に再編する構想だ。背景には「府市(ふし)あわせ(不幸せ)」と揶揄(やゆ
