SOMのマップを見るときに重要なポイントは、各属性(変数)の値が、マップの領域でどのように分布しているかということです。領域ごとに、どの属性の値が高いか?低いか?を見ます。マップの可視化によって、直観的にそれを判断できるのがSOMの強みでもありますが、反面、可視化のみに頼った分析では定量的な分析ができません。Viscoveryでは、SOMのマップ上で定量的な分析もできるように改良されておりますが、Viscovery以外のSOMでは可視化に頼りすぎる点が最大の欠点でもあります。 初心者がSOMのマップを見たときに最もよく出る疑問は、「マップの縦と横は何?」ということなんですが、SOMはデカルト座標の縦軸・横軸を意味しておりません。前のページで述べたように、多次元空間内でデータが分布している密度の高いところに、2次元の柔軟な格子を沿わせて自由曲面を形成しています。SOMのノードは、多次元空間で