斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を巡り、告発者の不利益情報に踏み込んだ斎藤氏の発言が物議を醸している。斎藤氏は5日の会見で、告発者の公用パソコンに「わいせつな文書」があったと初めてその内容に触れたが、そもそも告発者情報と告発内容は区別して論じるべき問題だ。また公益通報者に関する情報を不必要に拡散する「範囲外共有」に当たるとの指摘も出ている。 「倫理上極めて不適切な、わいせつな文書を作成していた」 県庁で行われた5日の定例会見。斎藤氏は、告発文書を作成した元県民局長の男性=昨年7月に死亡、当時(60)=に対する懲戒処分の妥当性を強調し、その根拠の一つとして「わいせつ文書」に言及した。 斎藤氏は、元県民局長の公用パソコンを県が調査した当初に報告を受け「わいせつ文書」の存在を知ったという。一方で「自分では見ていない」と、それ以上の内容は語っていない。 会見のあった5日は、元県民局長の告発文書
