原発事故から27年が経ったチェルノブイリ原子力発電所。 周辺30キロ圏内をはじめとする放射能汚染地域は、今もなお、<ゾーン>と呼ばれる立入居住禁止区域となっています。 その一方で、時間とともに事故跡地周辺は新たな一面も持つようになりました。 「観光地」としてのチェルノブイリです。 今、チェルノブイリ原発の事故現場周辺は、ウクライナ政府の公認ツアーで見学することができます。 観光客は、何を求めてチェルノブイリを訪れるのか。 近隣住民や被害者たちは、そんな現状をどう感じているのか。 福島原発の事故を経験したわたしたちは、そこから何を学ぶべきなのか。 現地に赴かなければわからないことがあるはずです。 そこでわたしたちは、実際にチェルノブイリへ向かい、その様子を映像として記録することを計画しました。 「観光客」としてチェルノブイリを訪れるのは、震災後それぞれの手段で3.11と向き合ってきた3名。