政府は25日、米軍無人偵察機グローバルホークが東京電力福島第1原子力発電所の内部を上空から撮影した映像を公開する方針を固めた。米軍提供の映像の公開には慎重論もあったが、正確な情報の発信を優先すべきだとの判断に傾いた。米側も公開によって日米協力をアピールするとともに米国民に向けても原発の状況について情報を公開するねらいもあるとみられる。 高度な軍事機密に属するため、解像度を下げて公表することも検討している。 同機は高度6万フィート(18キロ)を飛行し、滞空時間は30時間。無人のため人的被害の恐れがない。電子光学・赤外線カメラのほか、雲を透過する合成開口レーダーも搭載している。リアルタイム映像に加え、30センチ四方を識別できる写真撮影が可能のほか、赤外線カメラでの温度計測もできる。 陸上自衛隊の大型輸送ヘリは一日に1回、原発上空を飛行しているが隊員が被曝(ひばく)する恐れがある。しかも日光照射