進化論の基本的な理論というのは実にシンプルである。例えば、こちらのWikipediaにもあるように、 1. 生物の個体には、同じ種に属していても、さまざまな変異が見られる。(変異) 2. そのような変異の中には、親から子へ伝えられるものがある。(遺伝) 3. 変異の中には、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるものがある。(選択) 中心となる理論はこういうものである。これで現在の生物の多様性が説明できてしまう、と言われれば、そりゃ「そんなはずないだろう」とか思いたくなるのもわかるよね。で、つい生物というのは誰かによって目的を持ってデザインされた、という話にのっかってしまったりもするのだが。 考慮しなければいけないのは、まずはタイムスケールの違い。たかだか百年余りという寿命しか持たない生命が、数百万年とか数億年といタイムスケールを実感するのは難しい。 そしてもう一つは、自然選択にお