WebKitベースの電子書籍オープンソースのプロジェクト「Readium」に関わるACCESSとユーザー代表の達人出版会に聞いた。 「いつか来た道」で終わらせないために 電子出版をめぐる日本語表示の状況を俯瞰すると「いつか来た道」というフレーズが頭をよぎる。というのは、EPUB規格に対応した電子ブックリーダー(ビューワ)の表示にまつわる問題が、Webブラウザにおけるコンテンツ表示の状況に似ているからだ。 EPUBは、オープンな規格であり、筆者が知り得るだけでも、パソコン、スマートフォン、タブレット向けに十数種類のビューワが登場している。昨年、日本語組版処理に対する基本的な要求をカバーするEPUB 3が策定されたことで、今後も日本語対応のEPUBビューワはその数を増やすのだろう。そういえば、大手書店紀伊國屋書店も電子書籍アプリ「Kinoppy」において、EPUB 3への対応を正式表明し、8月