ご存じのように、先日、長崎市で、4歳の幼児が中学校1年生の12歳の少年によって殺害されるという痛ましい事件が起きた。 その年頃の子供たちを扱う私たち教育関係者にとっては、大きな衝撃である。 この事件の背景には様々な要素があるのだろうが、マスコミ報道しか情報がない私が、この事件についてあれこれ言うのは適当ではないかもしれないので、ここでは触れないことにする。 ただ、こういった事件の再発を防ぐために、子供たちに生命の大切さを理解させることは、教育に携わる者にとって大事なことである。 基本となるのは、毎日、直接、子供たちに触れる学級担任の指導であるが、今回のように重大な事件が起きた場合には、全校集会等の場で、校長や生徒指導担当者がそれに触れた話をすることもあるだろう。 そのような場合、よく使われるのが、「一人の人間の生命は、地球よりも重い」という表現である。 生命の大切さを訴えるときに常套句のよ