2022年11月末に刊行した『現代メタルガイドブック』(自分が監修・執筆を担当)では、レビュー作品選定の時点でG.I.S.M.も挙がっていたのだが、諸般の事情から今回は掲載見送りということになった。しかし、同書の発刊と連動して開催されたDOMMUNEの実写版「現代メタルガイドブック」がご好評をいただき、2023年1月にBEAST ARTS公式から依頼される形でDOMMUNEのG.I.S.M.特集に登壇したことをふまえ、これはやはりレビューを書いておいた方がいいだろうという判断に至った。宇川直宏氏との打ち合わせの際に「是非!」と言っていただけたこともあり、今回こうして公開させていただくことになった次第である。 G.I.S.M.はハードコアやメタルの歴史において(日本に限らず世界全体を見ても)最も重要なバンドの一つであり、Lady Gagaが「Telephone ft. Beyoncé」のMV
80年代後期から活動を続けるドイツのスラッシュ・メタル・バンドPARADOXの、前作『PANGEA』(2016)以来となる5年振りの最新作。かつ本作は彼らの代表作であり、ファンからも絶大な評価を受けている名作『HERESY』(1989)の続編となるコンセプト・アルバムである。 バンドは9月のアルバム発売に先駆けて、1stシングルPriestly Vows及び2ndシングルThe Visitorを公開。特にPriestly Vowsは約7分という長尺ながら、息もつかせぬスピーディでスリリングな展開の曲で、代表作の続編の名に恥じない、新作を期待させるに十分な完成度を誇示している。 デビュー以降、完成度の高いアルバムを発表し続けているPARADOXであるが、リーダーであるチャーリー・スタインハウアー以外はメンバーが流動的である事でも知られ、今回もチャーリー以外は全員ラインナップが変更されている。
本稿は、“Dissonant Death Metal”(不協和音デスメタル)という括りで近年広く認知されるようになってきた先鋭的なメタルの系譜およびその周辺(デスメタルに限らない)を俯瞰的にまとめたものである。こちらの記事でもふれたように、80年代末から90年代頭にかけて下地が築かれた“テクニカルスラッシュメタル”や“プログレッシヴデスメタル”などのシーンでは、定型化した以降のフュージョンなどが持て余していた高度な楽理や演奏技術に表現上の説得力を持たせた個性的な音楽が追求され、様々な形で素晴らしい成果が生み出されてきたのだが、それらを系統立てて語る言説は十分に確立されているとは言い難い。歴史的名盤であっても一般に知られていないものが殆どだし、この領域をそれなりに知る者でも、最初期のレジェンドの名前(DeathやCynic、Gorgutsなど)のみを挙げて新しいバンドの音楽性や影響関係を云々
20年前にカミングアウトしたジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード(Vo)は、近年、LGBTQについて公に話されるようになったが、平等という面では成されるべきことがまだたくさんあると話した。また、異端と見られている点ではヘヴィ・メタルも同じだという。 ◆ジューダス・プリースト画像 ハルフォードは英国の音楽誌『Kerrang!』のインタビューでこう話した。「俺らの道程はまだ長い。LGBTQ―いま俺らは自分らのことをそう呼ぶ―は、平等って面では解決しなきゃならないことがたくさんあると思う。でも、メタルがロックンロールの厄介者って考えられているのと同じだよな。“おい、ヘヴィ・メタルなんて好きじゃないだろ? あれは音楽じゃない。クソだ”って言われる。ゲイ・コミュニティにもそれは当てはまる。似たようなこと体験する」 「いまは2018年だ。俺らまだ、性的指向や肌の色なんかについて話してる。“俺の宗
「コープスペイント」と呼ばれる白塗りメイクで、反キリスト教的な歌詞を叫ぶ……。音楽ファンにブラックメタルについてのイメージを聞けば、概ねこういった答えが返ってくるはずだ。90年代初頭、ノルウェーの「インナーサークル」と呼ばれるブラックメタルバンドのメンバーや関係者が、教会への放火や殺人事件を起こしたため、いまだにジャンル全体がそういった印象で語られることは少なくない。しかし、それはあくまで氷山の一角。ブラックメタルの世界は、こうした事件が起きたあとも拡がり続けている。 「近年はメイクを施さないバンドも増えてきています。また、悪魔崇拝などのイメージが強いですが、“アンブラックメタル”というジャンルもあります。このジャンルのバンドはアンチ・サタニズムを標榜しており、神やキリスト教を崇める歌詞をテーマにしています。見た目は普通のブラックメタルと変わらずコープスペイントを施しており、曲自体もオーソ
英ドゥーム・メタルバンド、エレクトリック・ウィザード(Electric Wizard)の来日公演が6月に決定。15日(金)に東京・吉祥寺Club SEATAにて行われます。11年ぶりの東京公演。サポートアクトとして日本のドゥームメタルバンドChurch of Miseryも参加します。チケット詳細は近日発表予定 <Electric Wizard> 2018/6/15(金)東京 吉祥寺Club SEATA Electric Wizard 11年ぶりの東京公演決定! かつて、日本中を暗く混沌とした世界へ誘った英国の魔術師が帰ってくる! サポートアクトには日本が世界に誇るドゥームメタルバンドChurch of Miseryが担当!是非この機会をお見逃し無く! 公演日程:2018/6/15(金)東京 吉祥寺Club SEATA 詳細は近日発表! pic.twitter.com/UX31bCXMSJ
デーモン閣下が、NHKのアニメ番組で自身の肖像を無断使用されたとして「組織としての誠実な対応を求む」とした。 【写真】松本人志、デーモン閣下ツッコミ「デザインって…」 デーモン閣下は15日、ブログを更新。2月28日に放送されたNHK Eテレ「ねこねこ日本史」の第64話「破天荒シンガー、高杉晋作!~破天荒度MAX編~」に登場したキャラクター「デーモン風高杉」について、「吾輩の肖像が吾輩に何のことわりもなく使用されているようだ。『デーモン風高杉』という名だが、『風』ではなく『吾輩』そのものであり、高杉の要素はむしろ微塵も感じられない。デザイン上『偶然』とか『たまたま』似てしまった」ではなく、名前も含めて明らかに【吾輩の姿の無断使用】である」と指摘した。 同キャラクターの画像は番組公式サイトでも公開されており、デーモン閣下は「言い逃れ不可能! 悪意は無いのかも知れないが、無断で使用された事実にか
Rob Halford may very well be the biggest metalhead on the planet. The Judas Priest frontman has kept his ear to the ground throughout the decades, keeping a watchful eye over the genre he helped define as one of the earliest bonafide heavy metal acts. The self-proclaimed Metal God has undoubtedly heard thousands of metal albums and when he spoke with Rolling Stone, he named his 10 favorites. Regar
Metallica joins Jimmy and The Roots in the Tonight Show Music Room to perform "Enter Sandman" with classroom instruments. Instrument list below: James Hetfield - Vocals, Toy clarinet Jimmy Fallon - Vocals, Bass Drum, Casio Keyboard, Kazoo Lars Ulrich - Fisher Price Drum, Toy Cymbals Kirk Hammett - Melodica Robert Trujillo - Baby Electric Axe Questlove - Hand Clappers, Kazoo Kamal Gray - Xylophone
日本のミュージシャンが世界を舞台に活躍することなど夢にも思わなかった1980年代。大阪生まれのハードロックバンド「ラウドネス」は、欧米の主要チャートに日本のロックバンドで初めてランクインする快挙を成し遂げた。結成35年が経ち、今なお一線で世界に轟音(ごうおん)をとどろかせる。欧州ツアーの合間に新作「サムサラ・フライト〜輪廻飛翔〜」発表のため、7月に一時帰国。卓越した技術でバンドをリードしてきたギタリストの高崎晃さん(55)がその軌跡を振り返る。(聞き手 織田淳嗣) --6月の欧州ツアーは盛況だったようですね 高崎 ここ数年、欧州では何万人もの聴衆が集まるロックフェスティバルに出ています。演奏する順位も上がってきている。8月にはドイツの大型イベントに初出演します。今の若者には「ハードロック」を初めて聴く人も多く新鮮みたいです。 --ギターとの出会いを教えてください 高崎 僕は野球少年で、よく
この記事は METALバンド Advent Calendar 2015 の 13 日目の記事です。 昨日は Yuya Takeyama さんの好きな Doom Metal のバンドを紹介していく - Born Too Late でした。 Black Sabbath はロニー在籍時代の Heaven And Hell が好きです。 その昔 Dio で Spiritual Beggers と一緒に来日して、Zepp Osaka で Heaven And Hell を見た時に鳥肌たちまくりで、すげーすげーと感動した覚えがあります。 さて自分がメタルを聴きだしたのが 95,6 年くらいだったので、おおよそ 20 年くらい経ち、その中でこの人天才やわーと思うアーティスト・ミュージシャンとは作品やライヴという形で出会ってきましたが、ここ数年で自分が一押しな鬼才アーティストはデヴィン・タウンゼンド様。
ハマザキカク著『デスメタルアフリカ』(パブリブ)が話題となっている。 タイトル通りアフリカのデス・メタルを中心に取り上げた本書。モザンビークやジンバブエ、マダガスカル、ガボン、アンゴラ、ウガンダ、マラウイ、カーボヴェルデ、レユニオンなどなどで活動するバンドへのインタビューやディスコグラフィによって、“暗黒大陸の暗黒音楽”に肉薄している。 モザンビークの国民的ロック・スターといわれるSCRATCH(表紙にも登場)、映画『Death Metal Angola』に出演したことで一躍その名を知られるようになったBEFORE CRUSH…といっても、日本ではまったく知名度がなく、CDも発売されていないバンドが100以上並ぶ。ちなみに筆者(山崎)は2バンドしか知らなかった。 ハマザキカク著『デスメタルアフリカ』(パブリブ)凄まじいまでの労作であり、アンダーグラウンドにも程がある内容にも関わらず、201
30周年記念教典には、地球デビューから1999年の解散までの楽曲と、解散後に世界21カ国で発布された英語バージョンの音源から厳選された全46曲を収録。合計時間はCD3枚で約4時間におよび、DISC 3を締めくくる「真昼の月 -MOON AT MID DAY-」は未発表のプロトタイプバージョンとなる。ディスクにはBlu-spec CD2が採用され、音源には最新のリマスタリングが施された。 ジャケットに使われているイラストは、人気マンガ「テラフォーマーズ」の貴家悠と橘賢一によるもの。「テラフォーマーズ」原作の貴家は聖飢魔IIの熱狂的信者で、以前「テラフォーマーズ」単行本の帯にデーモン閣下(Vo)がコメントを執筆した縁から、今回彼らに白羽の矢が立った。貴家が思いを込めたラフ絵を描き、これをもとに橘がジャケットイラストに仕上げたという。 聖飢魔II「XXX -THE ULTIMATE WORST-
JUN SKY WALKER(S)の、再始動以降初のオリジナル・フルアルバム『LOST AND FOUND』(2012年)の1曲目に、“ロックの資格”という曲が入っている。「ロックは禁煙をしてはいけない ロックは痩せてなきゃいけない ロックは長生きしてはいけない ロックは怒ってなきゃ駄目だぜ」から始まって、「ロックは×××しちゃいけない」「ロックは××じゃなきゃ駄目」が延々と積み重ねられていく歌詞だ。 何それ。バンドブーム世代のおっさんたちとって、ロックってそんな不自由で窮屈なものなの? と、若いロックファンは思うだろう。でも、そうなんです。そんなふうに「××しちゃいけない」や「××じゃなきゃ駄目」でがんじがらめになった、それはもう不自由で窮屈なもんなんです、ある年齢から上の世代にとってのロックって。と、激しくジュンスカに共感したので、バンドのスタッフからご依頼いただいた推薦コメントに、そ
2015年5月21日 19時47分 リンクをコピーする by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと 相模原祭実行委員会がヘヴィメタル禁止令を打ち出した メタルファンや学内のメタルサークルメンバーからは批判が殺到 上智大や専修大、中央大などのサークルも参戦し、異議を申し立てた 毎年10月、相模原キャンパスで行われる大学祭「相模原祭」が早くも話題を集めている。きっかけは、相模原祭実行委員会(以下、実行委)の打ち出した「ヘヴィメタル禁止令」だ。 メタル以外のジャンルであれば、演奏して構わない。そんな姿勢にメタルファンや学内のメタルサークルは激怒。実行委は謝罪の意を表明した。しかし、そのまま禁止するのか、一転許可するのか、実行委は2015年5月21日夕現在、明確な方針を打ち出していない。 他大学の音楽サークルも異議申し立て2015年5月19日、実行委の公式ツイッターアカウントは、ステージ演奏の
Norway`s Permanent Mission to the African Union is situated in Addis Ababa. Norway and the African Union work together on the areas of peace and security, democracy and governance, as well as sustainable development and job creation. Permanent Mission of Norway to the African Union The Norwegian Permanent Mission to the Council of Europe is located in Strasbourg and is committed to ensure the resp
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