上田清司知事は2日、少子化に歯止めを掛けるため、県が若者の結婚支援に積極的に関わっていく方針を明らかにした。知事は「これまでは比較的、市町村の対応ではないかと思っていたが、宗旨変えしたい。出会いの場をつくっていきたい」との考えを示した。同日の県議会で、本木茂議員(自民)の一般質問に答えた。 県内には170を超える民間結婚相談事業所があり、市町村や社会福祉協議会などが、さまざまな婚活支援事業を実施。2013年度は県内で行われた婚活イベントに約4千人が参加したという。 知事は、結婚には「収入の壁」「出会いの壁」「心の壁」という乗り越えなければならない「三つの壁」があると指摘。「県の信用力を生かして結婚、妊娠、出産、子育て応援サイトでも情報発信する。今後、民間や市町村などと結婚マインドを向上させられるようなムーブメントができないか、具体策な研究をしていく」と述べた。