前衛芸術グループ「ハイレッド・センター」の全貌を紹介する展覧会『「ハイレッド・センター」直接行動の軌跡』が、2月11日から東京・渋谷区立松濤美術館で開催される。 1963年に高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之ら前衛芸術家たちを中心に結成されたハイレッド・センターは、匿名の行動によって平穏な日常のなかに芸術を持ち込み、退屈な日常を「撹拌」することを試みた前衛グループ。山手線の車内や有楽町駅などで行われた『山手線事件』をはじめ、紐、梱包、洗濯バサミといったハイレッド・センターの「武器」を公開した『第5次ミキサー計画』、東京・帝国ホテルで行われた『シェルター計画』、『東京オリンピック』の開催を控えた銀座の並木通りで行われた『首都圏清掃整理促進運動』など、「直接行動」と呼ばれるイベントの数々を実行した。 結成50年を記念して開催される同展では、直接行動を記録した文献資料や記録写真を紹介。また、高松、赤