またユビキタスコンピューティングとは、屋内に留まらず、屋外の電柱や看板などにも計算能力を付与し、自律的にし、それらが情報を交換しながら協調動作をして、人間生活をサポートする技術です(図2)。 このようなユビキタスコンピューティングを実現する上で、実世界上のコンテキスト(context:状況)を認識することは重要な課題です。このことをcontext-awarenessといいます。context-awarenessを実現するためには、コンテキストとなり得る実世界のさまざまなモノや空間および概念を認識することが不可欠です。 認識するためにまず必要なことは、物を識別する、つまり「ある物と別の物が違う物であることが分かる」ことです。これを最も簡単に実現する手法として、識別したい物それぞれに違う番号を振るという方法があります。ユビキタスIDアーキテクチャとは、識別したい個々のモノや空間および概念に対し