ロシアのウクライナ侵攻に対して、日本のテレビ番組の出演者の中には、「市民の犠牲が増えるから徹底抗戦しなくてもよい」などと発言する者がいる。しかし、母国がロシアに侵攻された経験を持つ駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバ氏は、「降伏するとかえってひどい状態に陥る」と指摘する。 *** 【写真4枚】侵攻された母国とプーチンの脅威について語るティムラズ・レジャバ氏 ジョージアは人口400万人ほどの国で、ワイン発祥の地である他、シュクメルリなどの料理でも知られています。黒海とカスピ海の間に位置していて、コーカサス山脈を挟んだ向こう側がロシアになります。 地理的な関係から、我々は常にその脅威にさらされてきました。1922年にソ連の支配下に置かれ、91年に独立したものの、ロシアとは緊迫した状態がずっと続いています。 今から14年前には、ロシア軍が実際に国境を越えて、侵略してきたこともありました。私は