連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子の モチーフとなった大橋鎭子。 生きることもままならなかった敗戦の翌年、 26歳の彼女は名編集者・花森安治と銀座のビルの片隅で、 後に『暮しの手帖』となる雑誌『スタイルブック』を創刊しました。 「どんなに みじめな気持でいるときでも つつましい おしやれ心を失はないでいよう」 人なみ外れた好奇心と度胸を武器に、 女の人をしあわせにする雑誌をつくりたい一心で出版社を立ち上げ、 社長、営業、編集、なんでもこなした新しい女性「しずこさん」。 強く、たくましく、明るく生きた彼女の心は、 いまも『暮しの手帖』の中に生き続けています。