引退についての感想を問われ、「おはらい箱ってこと?」と冗談を飛ばすやなな(左)とプロデューサーの佐藤徳昭さん=岐阜市柳ケ瀬通2丁目、志村英司撮影 岐阜市の繁華街・柳ケ瀬のゆるキャラ「やなな」が5日、異例の引退記者会見を開いた。お金をかけなくても商店街ににぎわいを取り戻せると、段ボール一つで4年間にわたって活動してきた。だが、役割を果たしたとして、来年3月末を最後に姿を消す。 やななはこの日の会見で「ほんとーにさびしいの」「やなながいなくても柳ケ瀬がもりあがるよーにがんばっていくの!!」と、いつものように声を出さずに、メッセージを画用紙に記した。 商店街の人魚像が変身したという設定で、2008年7月5日から活動してきた。身ぶり手ぶりで感情を伝える様子が人気を呼び、10年の全国のゆるキャラグランプリでは3位に輝いた。