著者プロフィール 山口伸 経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_ 首都圏で再開発事業の中止が相次いでいる。約260メートルの超高層ビルに建て替える予定だった中野サンプラザについて、区が正式に「白紙化」を発表した。工事費の高騰で当初の案がとん挫したためだ。 津田沼駅前の複合商業施設「モリシア津田沼」もタワマンと商業施設から成る複合施設に建て替える計画だったが、建築費の高騰で中断し、五反田のTOCビルも建て替えを延期。タワマン需要は堅調でも、店舗やオフィスを内包する複合ビルが事業中止に追い込まれている。東京近郊で相次ぐ再開発中止の実態を追った。 なぜランドマークの建て替えが混迷したのか 中野区議会は6月19日、中野サンプラザの再開発
