安倍晋三首相は26日の衆院本会議で、性的少数者などへの差別解消を推進する法案について「今後の国民的な議論の深まり等も踏まえ、慎重に検討する必要がある」と述べ、法制化には慎重な考えを示した。差別解消推進法案をまとめた民主党の岡田克也代表の代表質問に答えた。 岡田氏は代表質問で「同法案を今国会で成立させようではありませんか。賛同してください」と呼びかけた。これに対し首相は「性的少数者に対する偏見や不合理な差別があることは誠に残念」と指摘。そのうえで「教育や啓発の充実、個別事案に対する適切な対応に努める」とし、法律ではなく個別対応によって差別解消を進める考えを明らかにした。
