印刷 香港や日本などの一部メディアが中国の江沢民(チアン・ツォーミン)前国家主席が病死したと報じ、中国国営の新華社通信が7日、複数の権威筋の話として「全くの流言に過ぎない」と否定する英文記事を配信した。死去説がネット上などで広がり、放置できなくなったと見られる。 新華社は政府の公式見解を伝える役割を持ち、中国外務省の洪磊・副報道局長は7日の会見で「新華社がすでに報道している」と強調し、死去を否定した。情報の広がりを抑えるため、当局は報道やネットの規制も実施。ネット検索で江氏の名前や死去に関する情報を入力すると、「関連法規により結果を表示できない」となった。 一方、6日に江氏を病死と報じた香港のテレビ局ATVについて、香港にある中国政府の出先機関は7日、「メディアの節度を著しく逸脱した行為に大きな憤慨を表明する」と厳しく批判。ATVは同日、報道を取り下げ、江氏らに謝罪するとの声明を出し