ISPにとって、P2Pソフトウェアによって発生するトラフィックをどう管理するかという点は悩みの種だ。P2Pによるファイル交換が普及して以降、日本ではWinMXやWinny、海外ではBitTorrentやeDonkeyといったファイル交換ソフトが、ISPのバックボーンにおけるトラフィックの中でかなりの割合を占めるようになっている。ISPにおいては、バックボーンのコスト負担をいかに安く抑えるかという観点から、ユーザーのパケット転送量に上限を設ける対策を行なっているところも少なくない。 しかし、最近は合法的なコンテンツの配信にP2P技術を利用する例も少しずつではあるが増加している。ISPとしては、ユーザーのP2Pソフト利用に制限を加えず、かつトラフィックの増加を最小限に抑えることで、バックボーンコストを抑制する方法を考える必要に迫られている。英国のCacheLogicは、そんな一見相反することを