PC誤認逮捕 取り調べの徹底検証が必要だ(10月21日付・読売社説) なぜ警察は誤認逮捕に至ったか。徹底的な検証が必要である。 遠隔操作されたパソコン(PC)からネット上の掲示板などに犯行予告が書き込まれた一連の事件で、大阪地検は19日、偽計業務妨害罪で公判請求した男性の起訴を取り消した。府警は男性に謝罪する。 神奈川、三重両県警は誤認逮捕を認めて謝罪した。警視庁も誤認逮捕を認めた。 PCを遠隔操作した真犯人に翻弄され、捜査がずさんで、相次いで冤罪(えんざい)を引き起こした。警察・検察の信頼は大きく失墜した。 警察は、TBSなどに届いた「私が真犯人」とするメールの送り主が遠隔操作を行ったとみている。犯人しか知り得ない内容を含んでいるからだ。 このメールにより、警察は誤認逮捕を認めざるを得ない状況に追い込まれたと言えよう。 逮捕された4人は当初、いずれも容疑を否認したが、警察は耳を貸さなかっ