読売新聞によると、韓国の朴槿恵大統領は「安倍総理が村山談話と河野談話を継承する立場を発表したことは、幸いだと考える」と安倍氏の対応を評価したそうだ。これがどこまで韓国政府の方針なのかわからないが、政府間で決着がつくことは望ましい。 言論アリーナでも片山さつきさんや長田達治さんと話したように、この問題の事実関係ははっきりしていて、単なる朝日新聞のでっち上げだ。それを宮沢首相が政治決着しようとして、河野談話に「強制」をにおわせる表現を入れたために、日韓関係が20年以上にわたって混乱してきた。 食い違いの原因は事実関係ではなく、アジェンダ設定である。日本は強制があったかなかったかを問題にしているのに対して、韓国政府は「強制はあった」という見解を表明する一方で、アメリカに対しては「強制だろうとなかろうと戦時売春は性奴隷だ」という二枚舌を使っており、NYタイムズなどはこれにだまされている(東京支局は