スイスの中央銀行がユーロに対する為替レートの上限を撤廃し、スイス・フランが急騰したことを受けて、外貨を売買するFX取引を手がけるイギリスの大手が資金繰りに行き詰まり、経営破綻したと発表しました。 経営破綻したのは、イギリスのロンドンに本社を置き外貨を売買するFX取引を手がける「アルパリ」です。 スイスの中央銀行が15日、通貨フランの上昇を食い止めるために設定した対ユーロの為替レートの上限を撤廃すると発表したことを受けて、外国為替市場では、スイス・フランが一時、ユーロに対して30%も急騰しました。 会社側によりますと、この急激な変動を受けて顧客が多額の損失を抱えたことから、資金繰りに行き詰まり、16日経営破綻したとしています。 「アルパリ」は、日本にも子会社があり、世界に24万人の顧客を持つ大手で、サッカーのイングランドプレミアリーグに所属する「ウェストハム」のスポンサーにもなっています。