「利己的な遺伝子」で有名な生物学者ドーキンス博士。人間が神の創造物であるどころか遺伝子の乗り物に過ぎないというような本を出している彼がこのタイトルの本を出したということは、内容は宗教への痛烈かつ論理的な批判のオンパレードなのだろうな、と思っていました。 しかし実際に読んでみると、それは内容のごく一部でした。では、宗教への批判以外にどんなことが書かれていたのか?その中で興味深かったところをメモします。 なぜ宗教は生き残ってきたのか−プログラムの「誤作動」 遺伝に関するドーキンス博士の考えを宗教にあてはめると、こうなるかと思います。「もし神が妄想であり宗教が有害ならば、なぜ宗教は現在でも、世界中のどこでも見られるのか。人類が宗教を信じるのは、それが人類が生き残るのに有利な何かを提供するからではないのか」私も同様の疑問を持っていました。それに対するドーキンス博士の回答は以下です。 人間はほかのど