今年9月,Gmailにクロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)のぜい弱性が見付かった。ユーザーはメールを盗み見される危険にさらされていた。また,10月にはバッファローの無線LAN製品「AirStation」に組み込まれている設定ツール(Webアプリケーション)に存在するCSRFのぜい弱性が発見された。第三者にAirStationの設定を勝手に書き換えられる可能性があった。 これらのぜい弱性は, ユーザーがWebアプリケーションにログインした状態で,攻撃者が用意した悪意のあるリンクを誤ってクリックすると,ユーザーが予期しない処理を実行されてしまうというもの。Gmailなら例えば勝手にフィルタ・プログラムを作成して任意のアドレスにメールを転送するなどの仕組みを実現できる。 グーグルは既にこのぜい弱性を修正済みだが,万が一,利用者のフィルタ・リストに攻撃者が作成したフィルタが存在してい