イカの目をじっと見つめたことがあるだろうか? なんだか鏡でも見つめているようで、どこか薄ら寒さを感じるかもしれない。そのくらい人間の目と同じなのだ。 イカやタコといった頭足類は、脊椎動物とは遠く離れた生き物のはずだ。それなのに、どちらもレンズで光の焦点を合わし、鮮明な視覚をえる洗練された目を進化させた。 これほど複雑な器官であるのに、それぞれ独立した進化によってたどり着くことができた理由は、これまで生物学者にとって大きな謎だった。だが、その手がかりがついに得られたようだ。 その手がかりとは、人間をはじめとする脊椎動物の四肢の最初の形成を導く遺伝子は、イカのレンズの形成をも導いているということだ。 イカの胚を観察し遺伝子を研究 イカのレンズがどのように形成されるのかを明らかにするために、ハーバード大学の研究者はアメリカケンサキイカという食卓でおなじみのイカの胚を観察し、いつ、どこで、どの遺伝
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