警察官2人を含む4人が殺害された長野「立てこもり」事件の背景が徐々に明らかとなるなか、現在、注目を集めているのが容疑者の「成育歴」だ。専門家は「事件を未然に防げたかもしれない機会」とともに、それが「見過ごされた可能性」を指摘する。 【写真6枚】中学の卒業文集には<いくら綺麗事を言っても、実際の社会では金が全ての面においてモノを言う>と綴っていた *** 殺人の疑いで逮捕・送検された青木政憲容疑者(31)は動機について、「(警察官から)撃たれると思った」や「“ぼっち(独りぼっち)”とバカにされてると思った」などと供述しているが、そういった事実はいずれも確認されておらず、「容疑者の一方的な思い込みだった」(取材を続ける民放キー局記者)とみられている。 供述だけでは理解に苦しむ凶行の背景を知るうえで、地元の信濃毎日新聞が両親へのインタビューをもとに、容疑者の「31年の足跡」をたどった記事(5月2