厚生労働省は15日、ニチレイフーズ(東京都中央区)が中国から輸入した冷凍インゲンから、食品衛生法の残留農薬基準の3万4500倍に当たる農薬ジクロルボスが検出されたと発表した。このインゲンを食べた東京都八王子市の主婦(56)がむかつきなどを訴え一時入院した。警視庁は毒物混入事件の可能性もあるとみて捜査を始めた。 ニチレイフーズの親会社のニチレイによると、この商品は冷凍食品「いんげん」(250グラム入り)。イトーヨーカ堂と系列店向けの専用商品で、同一商品を示すロット番号は「GH 01H011QS」。首都圏1都7県のイトーヨーカドー(117店)と、系列のヨークマート(60店)とヨークベニマル(154店)で販売した。 中国黒竜江省の「北緑食品」が昨年8月に洗浄・冷凍し、今年7月7日に山東省の煙台北海食品が袋詰めした。7万袋が同月23日に輸入され、9月以降、5万760袋が出荷された。 八王子市