エロティカ・ビブリオン・ソサエティー版(1901年の表記だが実際に刊行されたのは1935年と考えられる) 『蚤の自叙伝』(のみのじじょでん 英: The Autobiography of a Flea)は、19世紀に匿名で刊行された性愛小説である。 刊行時期については諸説あり、1885年、1887年もしくは1888年であるとされる。かつては1901年刊とされていたこともあったが、これはエロティカ・ビブリオン・ソサエティー刊行の書による表記で、初出ではない。日本においては紅霓娘(佐藤紅霞)が雑誌『文藝市場』(終号)および後継誌の『カーマシャストラ』で邦訳『蚤十夜物語』の連載を行い、完全版は『蚤の自叙傳』として文芸資料研究会より発兌された。この日本語訳は1910年、W.GAYDAによってアメリカ合衆国のフィラデルフィアで刊行された書に基づいている。 小説は、蚤によって語られるが、美しい娘ベラが
