21日午前8時45分ごろ、長野県須坂市小山の長野電鉄屋代線の踏切で、線路上に1歳7カ月の女児が立っているのを普通電車の運転士が見つけた。急ブレーキをかけたが間に合わず、車体が女児の上を約1・3メートル通過した所で停止した。 須坂署によると、女児は電車が目の前に迫った時にとっさに伏せて線路とのすき間に入り込み、電車は一番前の車輪が通過する前に止まった。女児はおでこに擦り傷を負った程度の軽傷で、停止後、自ら電車の下から出てきた。 近くの祖父の家に母親と遊びに来ていたが、母親が目を離したすきに一人で外に出ていた。 現場には遮断機や警報機がないが、須坂駅の手前約200メートルで、電車は時速約40キロまでスピードを落としていた。須坂署は「女児の機転と幸運が重なった」としている。