図書館総合支援企業の図書館流通センター(TRC)は1979年、赤字に陥った日本図書館協会・整理事業部の図書装備・納品事業を立て直すことを目的に、取次6社と講談社などの出版社9社や個人などの出資を受けて発足した。 当時、学校図書館への図書納品事業を成功させていた学校図書サービス(SLS)の石井昭社長を実質の経営責任者に迎え、事業を軌道に乗せて85年には億単位の負債を完済。93年にはTRCとSLSが合併し、現在のTRCが誕生、今年12月に40周年を迎える。 7月1日にはこれまで長年にわたり経営者として辣腕(らつわん)を振るい、社を急成長させた石井昭氏が後進に道を譲る形で社長を退任。細川博史社長と佐藤達生副社長による二代表制に刷新した。88年の入社以来、営業畑を歩み続けた細川社長に、今後どのような方針でTRCのかじを取るのか、話を聞いた。 細川博史(ほそかわ・ひろし) 1988年4月学校図書サー
