今、世の中にはさまざまな企業アプリが存在する。だが、それらは果たして本当に使いやすいものだろうか。そうした当たり前を根本から疑い、「人」を中心にデザイン思考の考え方でアプリ開発を行うのがtigerspike社だ。大手企業がこぞってソリューション開発を依頼する同社の急成長の秘密に迫る。 テクノロジーとビジネスと人 デジタルソリューションを提供するテクノロジーカンパニー・タイガースパイク(tigerspike)は、2003年にオーストラリアのシドニー市で設立され、10年で東京を含む世界の8都市に急成長した。それもそのはず、グローバルではアップルやグーグル、アマゾン、セールスフォースといったIT企業と戦略パートナーシップを結び、顧客にはシェル石油やセブンイレブン、マクドナルドといった巨大企業が並ぶ。東京オフィスでも、企業名は出せないものの、誰でも知っている大企業のアプリ開発などを手掛けている。