関西電力の改定案では、企業向けの「特別高圧」(契約電力2000kW以上)の単価が1kWhあたり2.68円、「高圧」(同50kW以上)の単価が2.72円の値上げになる。現行の単価は特別高圧で10円前後、高圧で11円~12円程度の契約プランが多く、2割以上も上昇する。基本料金は据え置かれるが(図1)、料金全体で見ても平均して19.23%の大幅な値上げ率である。 すでに9月から値上げを実施した東京電力は特別高圧・高圧ともに2.36円の値上げ幅で、関西電力の改定案はこれを上回っている。とはいえ東京電力は4月に2.61円だった値上げ幅を9月から引き下げており、関西電力も値上げ幅を縮小することになるのは確実だろう。 値上げ率が最も高いのは「低圧」 店舗などの契約が多い「低圧」(契約電力50kW未満)の単価は、さらに大きな値上げ幅になっている。7月~9月の夏季料金が12.41円から15.98円に、その他