それでも介護ITを回してみせる ~国内ユーザー5人の見守りシステムができるまで:江端さんのDIY奮闘記 介護地獄に安らぎを与える“自力救済的IT”の作り方(2)(1/8 ページ) 「おばあちゃんが動かない……」。深夜に嫁さんからかかってきた1本の電話で、私は「Raspberry Pi」(ラズパイ)を使った“壮大な見守りシステム”をDIYで構築することになります。今回は、そのドタバタ劇の詳細と、「どうせなら介護を楽しんでやれ」という私の思いの丈をぶつけたいと思います。 人材不足が最も深刻な分野の一つでありながら、効率化に役立つ(はずの)IT化が最も進まない介護の世界。私の実体験をベースに、介護ITの“闇”に迫りつつ、その中から一筋の光明ともなり得る、“安らぎ”を得るための手段について考えたいと思います。⇒連載バックナンバーはこちらから。 嫁さんからかかってきた1本の電話 実家に“要介護”の親