安倍晋三元首相が遊説中殺害されたことは、それ自体世の中に大きな衝撃を与えたが、事件の背後に某教団信者だった家族の崩壊ということが関わっている可能性(しかもその某教団と安倍氏は浅からぬ関係があった)が示唆されてから、「政治と宗教」「国家と宗教」、もっといえば「いわゆるカルトにどう対処していくか」というようなさまざまな問題を惹起させた。 しかし、それとは別の「宗教的問題」も起きてしまった。それが元首相の「国葬」問題である。本稿執筆中の現在、市民団体、研究者、複数の自治体議会や、教団、超宗派の宗教者たちなど、多方面から国葬に対して反対表明されているところである(超宗派の宗教者の反対声明についての記事は、本紙8月24日号、9月14日号に掲載されている)。 近代日本における国葬については、宮間純一氏(中央大学教授)が『国葬の成立-明治国家と「功臣」の死』(勉誠出版、2015)という書物でその来歴を紹
京都大学などの研究チームは、仏教の精神世界をメタバースで表現する「テラバース」を開発すると発表した。試作品として、「仏陀(ブッダ)」と対話できる拡張現実(AR)サービス「テラ・プラットフォーム AR Ver1.0」を開発した。 テラバースでは、仏教の伝統知と、ARや仮想現実(VR)、人工知能(AI)といった技術を融合し、人間を物理空間の制約から解放する「重層的な精神世界を構築していく」。なお、テラバースの「テラ」には、10の12乗である1兆、つまり「Tera」のほか、「寺院」の「寺」という意味も込めている。 試作品のテラ・プラットフォームAR Ver1.0は、スマートフォンのカメラを通して見た現実空間上に、仏教対話AIのアバター「ブッダボット」を呼び出せる。ブッダボットは対話機能を備えており、質問をすると仏教経典に基づいた回答をするという。AIの学習に使った経典は、「スッタニパータ」と「ダ
今月、自民党議員の大多数が参加する議員連盟の会合で、ある冊子が配られた。そこには「同性愛は精神障害で依存症」など、性的マイノリティに関する差別的な内容が書き連ねられていた。 「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症です」 「(同性愛などは)回復治療や宗教的信仰によって変化する」「世界には同性愛や性同一性障害から脱した多くの元LGBTの人たちがいる」 「LGBTの自殺率が高いのは、社会の差別が原因ではなく、LGBTの人自身の悩みが自殺につながる」 「性的少数者のライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題だから」 性的マイノリティの権利保障が一向に進まない日本。その背景には、政権与党である自民党が、同性愛嫌悪やトランスジェンダー嫌悪、性的マイノリティに対して差別的な認識を持つ「宗教」組織によって支えられている実態がある。
経典の中の差別語問題 真宗大谷派が謝罪 書き換えられない文言、問われる解決のかたち 2021年9月18日 19:20 真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)の僧侶、門徒でつくる議決機関・宗会が、約100年前から差別語であると批判されてきた経典の文言「是旃陀羅(ぜせんだら)」について、改善を誓う決議を全会一致で行った。文言を解説する際、日本で差別を受けてきた人たちに例えてきた歴史についても謝罪した。だが釈迦(しゃか)の言葉である経典は書き換えられず、時代とともに人権意識が変わる中、難しい決断を迫られている。 是旃陀羅は、仏教の経典の一つ「観無量寿経(観経)」にある一節。観無量寿経は浄土真宗などで重要な経典とされてきた。旃陀羅は古代インドの被差別民を指し、同派では江戸から昭和初めごろまで日本の被差別身分に例えて説明されていたとみられる。1922年の全国水平社結成以来、差別を助長すると指摘さ
私のところで2017年に東大数理の博士を取った Yul Otani (大谷裕)君は,数百万人の信徒を抱えて東本願寺を本山とする真宗大谷派の新門(トップ後継者)である.去年(2020年)正式にこの座についたとき,新聞などに写真入りでいくつも記事が出た.当然私の元学生中で最高の有名人である.(だからこの記事も本名を出して書いている.) なぜ東大で数学の博士を取ってこういうことになっているのかは次の通りである. 彼は日系ブラジル人である.当初,サンパウロ大学出身で日本政府の国費外国人留学生として東大に留学したいという話が来た.いくつか数学の問題を送って解いてもらったところ,ちゃんとできるようだったので私のところで受け入れることになり,修士課程1年に入学した.彼は日本語はそこそこ話せるのだが,英語の方が得意ということで私はいつも英語で話していた.東大数理ではほかの学生と一緒に作用素環論とそれに関係
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「オウムの科学を解明せよ」。無差別テロ、地下鉄サリン事件の捜査で、こう命じられた元科学捜査官が、事件から26年となる中、捜査の秘話を明かしました。サリンの生成に関わった元死刑囚との間で“化学式の対話”が行われ、捜査が進められていたことが分かりました。 取材に応じたのは、元・警視庁科学捜査官で、医学博士の服藤恵三さんです。 平成7年3月20日に起きた地下鉄サリン事件では、14人が死亡、およそ6300人が被害に遭いました。 当日の朝、服藤さんは、地下鉄にまかれた液体をサリンと鑑定しますが、その後、押収された実験ノートを分析したことで事件捜査に関わるようになりました。 ノートには、サリンを示すとみられる「サッチャン」という表記や、物質の沸点や融点、凝固点の測定値が記されていました。 数値は文献に記されたものとほぼ一致し、サリンを作っていることをうかがわせるものでした。 「オウムの科学を解明せよ」
コロナ禍の今年、感染症対策のため非公開で行われる東大寺修二会(しゅにえ)「お水取り」を、特別な許可を得て衛星3波同時に生放送する。 奈良時代から連綿と受け継がれてきた深夜の秘儀を生中継するのは、史上初めて。 秘儀の中でもインドやペルシャの影響があるといわれる聖なる炎の儀式「達陀(だったん)」は衝撃的だ。 二度と見られない貴重な映像を8Kの高精細画像で届けるため、クルーの一部は1か月の隔離生活に入っている。 国宝二月堂の堂内を照らすのは、灯明(とうみょう)や松明(たいまつ)の揺らめく炎のみ。 奈良時代と変わらぬ闇と光の合間に、「見えざる世界」への扉が開く。 天下泰安・万民快楽(けらく)・五穀豊穣・疫病退散を祈り、大仏開眼と同じ年に創始されて以来1270回目の今年。 特別な年の特別な祈りを、ぜひ生放送で同時に体験してください。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により尊い命を失われた皆さまに深く哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈り申し上げます。 また罹患された皆様におかれましては、一日も早いご回復をお祈りいたしますとともに、その近親者の皆さまに、こころよりお見舞い申し上げます。 ならびに感染拡大、自粛にともない、ご不安をかかえ、また生活に影響を受けられている皆様におかれましては、ご心痛いかばかりかとお察し申し上げます。 道元禅師が教えを説かれた鎌倉時代もまた、冷夏などの気候変動から凶作の頻発そして、疫病が流行し、「天下の人種三分の一失す」とまで言われた「寛喜の大飢饉」などがあった時代でした。そうした時勢、特に「末法」と呼ばれる中にあっても、否、そうした時代であればこそ、道元禅師は、それを理由に仏道を疎かにしてはならないことを力説なさいました。 この度の新型コロナウイルス感染症の拡大におきましても、多くの方々が
パブリッシャーPlayWay S.A.は12月7日、『I Am Jesus Christ』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売日はComing Soon。『I Am Jesus Christ』は、「イエス・キリスト」としての生涯を体験するオープンワールドゲームだ。 本作は、オープンワールド型のリアリスティック・シミュレーターとして開発されているという。舞台となるのは2000年前、のちに西暦とされ始めた時代。プレイヤーは、ヨハネから洗礼を受けたイエス・キリストとして世界を旅し人々を救っていく。ストーリーとしては、新約聖書を参考とした物語を体験できるようだ。十字架に磔になった後、甦る部分まで再現されるという。 『I Am Jesus Christ』においてプレイヤーは、「奇跡」を起こすことが可能。たとえば盲目の老婆に視界を与えたり、貧しい男性の樽に魚を生み出したり、荒れ
祈りと異質な巨大芸術 平和祈念像 法王は今回も立ち寄らず 2019/10/27 6:00 (2019/10/27 9:26 更新) 10月初旬、秋晴れの長崎市・平和公園は、さながら修学旅行生ラッシュの様相だった。平和祈念像前で写真撮影を終えた小学生たちに、女性ガイドが像の由来を説明していた。 台座と合わせ高さ約13メートル。青銅製の巨大な祈念像は南島原市出身の彫刻の大家、故北村西望が長崎市から制作の委託を受け、被爆10周年に当たる1955年8月に完成させた。以後、8月9日の平和祈念式典は毎年、祈念像前で開催。像は被爆地「祈りのナガサキ」の代表的なイメージとして世界的にも知られる。 ただ、11月に長崎を訪問するローマ法王フランシスコは、81年2月に来崎した当時の法王ヨハネ・パウロ2世に続き、祈念像には立ち寄らない。 偶像崇拝禁止? ヨハネ・パウロ2世の来崎時の長崎市長でカトリック信徒でもあっ
松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派永明寺住職 @matsuzakichikai 仏典によると阿弥陀仏のおられる極楽浄土には金、銀、瑠璃、玻璃、珊瑚、瑪瑙、硨磲の7つの宝でできてる宝樹があるんだそうです。それが七重に並んでるのだとか。素晴らしいですねぇ(^^) ちなみに極楽の宝樹を仏花で再現してみたものがこちらです。 #あくまで個人の想像です pic.twitter.com/O1cXsARzEe 2017-12-21 18:03:13 松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派永明寺住職 @matsuzakichikai 北九州市にある浄土真宗本願寺派永明寺の住職です。永明寺は「ご縁が生まれ みんながワクワクする 開かれたお寺」を目指しています。仏教やお寺の話題を中心にお坊さんの日常を呟きます。仏道は楽しい!南無阿弥陀仏 facebook.com/eimyouji.jp/
イエスとマリアの生涯を描いた絵画に祈りの言葉を併せた絵巻物「ご聖体の連祷と黙想の図」(320cm×22㎝、澤田美喜記念館収蔵)が、横浜市歴史博物館(横浜市都筑区)で11月23日から、企画展「神奈川の記憶」の展示場内で一般公開されている。 同作は12枚のつなぎ合わせた紙に、イエスとマリアの生涯を描いた15枚の絵、仮名文字で書かれた文章に続き、末尾に「ご出世以来千五百九十二年 はうろ(=パウロ)」と花押が記されたもの。長年にわたり澤田美喜記念館に収蔵、保管されてきたが、今年に入り、研究調査を重ねた結果、16世紀末くらいに描かれたキリスト教聖画である可能性が浮上した。誰が描いたものか、どこにあったものか、誰がいつ、澤田記念館に持ち込んだかなどについては現在まで不明。 11月25日には、横浜市歴史博物館講堂で緊急説明会が開催され、キリシタン研究、言語学研究、歴史研究など各方面の専門家らが、歴史的発
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