第1回 迷い猫広告 第2回 迷い猫広告 第3回 迷い猫広告 第4回 迷い猫広告 (英文) 久しぶりに内田百閒ネタで、百閒の愛猫ノラが行方不明になった時に、百閒が出した訊ね猫の新聞折込広告。 ノラが居なくなったのが1957年(昭和32年)3月27日のこと。この時の百閒の取り乱し様は随筆「ノラや」の中で自身が書いている。(引用しようと思ったんだけど、本が何処にあるのか判らない。というか何で俺は仕事場に私物の本をダンボール箱何箱も置いているのか?)「ノラや」の発表は「小説新潮 7月号」で失意の最中の執筆であった。前年の1955年6月25日には、盟友であった宮城道雄が列車から転落事故で死亡しており、百閒にとっては2年続けて親しきものを失う不幸に見舞われたことになる。 2回目の広告の周りに書かれている文字は、「たちわかれいなばの山のみねにおふる、まつとしきかばいまかへり来む」という歌で、猫が帰っ