「僕はもうボロボロです」。2002年4月。女子プロレスの「爆笑王」がリングを去った。テンカウントゴングを自身の耳で聞いた最後の小人レスラー、角掛留造。テレビの討論番組は彼に「差別と闘う男」というレッテルを貼ろうとしたが……。 差別と闘うはずが「仕事ください」などとわけのわからないことを言った男 1995年12月10日。角掛留造は後楽園ホールの通路でタバコを吸っていた。黒い全身タイツ。6本の細い節足がつけられ、背中に赤い紙が貼られていた。 その夜の彼のリングネームは「セアカゴケグモ留造」。 ヌード写真集を出したばかりの井上貴子が通りかかり声をかけた。 「何やってんの?これ、何よ?」 「わかんねえよ。俺にも」 かくして角掛留造の荒井注を彷彿とさせる「いい顔」に磨きがかかっていくのであった。 試合前。今井良晴(ながはる)リングアナウンサーのコール。 「『朝まで生テレビ』に出演。差別と闘うはずが“
辰吉丈一郎の20年間が詰まったドキュメンタリー、来年公開へ - (C)日本映画投資合同会社 元WBC世界バンタム級王者の天才ボクサー・辰吉丈一郎(正確には「丈」は右上に点、「吉」は「土」の下に「口」)を、『北のカナリアたち』などの阪本順治監督が20年間追った映画『ジョーのあした-辰吉丈一郎との20年-』が、2016年に公開されることが明らかになった。併せて、10月22日に開幕する第28回東京国際映画祭でワールドプレミア上映されることも発表された。 本作は、辰吉のありのままの姿を活写した1995年の『BOXER JOE』以来、辰吉という波瀾(はらん)万丈の天才ボクサーに魅了された阪本監督が、彼がリングを降りる瞬間まで見つめていきたいという強い思いから20年間同じスタッフで定期的に撮影を続けて誕生したドキュメンタリー。インタビューを中心に、辰吉の人間性やボクシングへの考え、父子の絆、家族への愛
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